個性豊かな秘書が悪を斬る!『七人の秘書 THE MOVIE』で、人知れず弱きものを救う“影の軍団”の魅力
「名乗るほどの者ではございません」! 七人の秘書が担うそれぞれの役割
ここでは“影の軍団”として活躍する七人の秘書を紹介していこう。
秘書軍団の元締めは、「ラーメン萬」の店主であり、かつて政治家の秘書をしていた萬敬太郎(江口洋介)。悲しき過去を背負いながらも、あふれるほどの包容力で実働部隊である秘書たちを束ねている。トラブルを抱える客の身の上話に義憤を感じた彼が、「ここからは引き取らせてもらおうか」と告げれば依頼は成立。気さくで穏やかだが、内には正義の炎を燃やす情熱家だ。
そんな萬が率いる軍団の中心的存在である望月千代(木村)は、かつて東都銀行常務の秘書を務めていた完全無欠のカリスマ秘書。過去には銀座のクラブでナンバーワンホステスだったというコミュニケーション力を活かし、相手の気が付かないうちに情報収集することを得意とする。
その千代の後輩となるのが東都銀行で頭取の秘書をする照井七菜(広瀬)だ。ミスが多く、ミッションでは危機を招いてしまうことも…。しかし天真爛漫な性格で、軍団の中では“末っ子”として可愛がられている。
一方、クールに見えるが、実は正義感が強くて喧嘩っ早い武闘派秘書が長谷不二子(菜々緒)。以前は警視庁警務部長秘書をしていたが、古い体質の残る男社会で辛酸をなめた過去を持つ。空手が得意で、インターネットでは調べきれない情報でもいつの間にか入手している頼れる存在だ。
そして大学病院の病院長秘書だったパク・サラン(ウンギョン)は、ITスペシャリスト。どんなネットワークにも侵入できるハッキングの天才で、軍団がミッションを遂行するには欠かせない頭脳明晰なハッカー秘書だ。おっとりとした性格だが、義憤を感じると「懲らしめてやりましょう!」と一番先に声を挙げる一面も持つ。
さらにかつて東京都知事の秘書を務めていたのは風間三和(大島優子)。貧乏な他のメンバーとは異なり、大手ホテルチェーンを経営する風間グループのご令嬢だ。語学が堪能で、荒っぽい場面では剣道の見事な腕前も披露。華やかな容姿で男性の眼を惹きつけ術中にハメる戦略家秘書である。
最後は元政治家秘書の鰐淵五月(室井滋)。家政婦としてターゲットの本拠地に潜り込み、悪事の証拠をあぶりだす重要な役割を担っている。「老後の資金を貯めるため」に軍団に加わっていると本人は語っているが、実は揺るぎない決意を持つ家政婦秘書なのだ。