『カラダ探し』橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香に単独インタビュー!ホラー作品ならではの苦労、“毎日一緒にいた”現場秘話まで
「あんなに死ぬシーンいる?って思うぐらい死にましたね(笑)」(橋本)
――作中では繰り返し殺される役どころです。“死体役”をやってみていかがでしたか?印象的な死に方や、キツかった撮影などはありましたか。
橋本「あんなに死ぬシーンいる?って思うぐらい死にましたね(笑)。血糊を頭からかぶって、とりあえず全身血だらけ。本当に血糊って落ちなくって、みんなでホテルの大浴場で、シャワーで落とし合いっこしていました」
山本「お互いの身体を見ながら『まだ血ついてるよ』って言ったり。あと、プールで溺れるシーンがあったんですけど、それがキツくて。真悠は辛いって言って泣いちゃいましたし…。溺れるところも何回もトライしましたね」
橋本「夜中の2時ぐらいまでずっと撮影していて、ほぼ潜りっぱなしの状態。2人が溺れているのがかわいそうすぎて、心配になりました。溺れるために重りもつけて。あと、どうしても溺れる芝居って鼻に水が入っちゃうのできつかったです」
眞栄田「僕はなにかが刺さって死ぬことが多かったですね。ワイヤーで吊るされたり、大変というより、おもしろかったです。ただ、死んでいるシーンを長回しで撮っているのは、息を止めるのが大変でしたね。あんまり言えないんですけど、呼吸で胸がちょっと動いてしまってます(笑)」
橋本「あと同じ体勢でずっと目を開けておかなきゃいけないのも大変!」
――最後に、今作の見どころを教えてください。
橋本「ホラーだけど、怖すぎない。生きるか死ぬかの戦いをしているなかで、日常がありがたく思える部分だったり、仲間を大切にする気持ちだったり、それぞれの成長過程が見えるので、観ていて自分の気持ちが乗っていきます。ループものは同じことの繰り返しなので、完成版を観る前は、観ていて飽きないかな?ってすごく心配だったんですけど、全然そんなことはなくて。リズム感があって楽しめます」
眞栄田「ホラーと青春のバランスがすごくいいな、と思います。6人が抱える高校生ならではのモヤモヤもあって。彼らを観ていていろいろ思い出したり、感情移入もできるだろうし。絶対に交わらないはずの6人が一緒に青春しているのは、観終わった時に『怖かった』よりも『おもしろかったな』『よかったな』という印象を僕は受けたので、気軽に観てもらえればいいな、と思います」
山本「1か月、北九州で一緒に時間を過ごしたからこそできた作品だと思うし、羽住監督もそれをねらって泊まり込みにしていたんだろうな、と。そんな仲の良さや、楽しい雰囲気もしっかり出ていると思います。怖いだけじゃなくて、楽しい部分も多いし、かっこいいシーンもあったり、本当にあっという間に終わっちゃうので、怖がりながら観に行くよりも、楽しみだな、という気持ちで観に来てくれたらうれしいです!」
取材・文/ふくだりょうこ