YouTuberに歌舞伎、「世界が尊敬する日本人」にも選出!貞子が語る、“一億総貞子化”への挑戦「映画に井戸のような深みを」
「見たら必ず死に至る」という“呪いのビデオ”の恐怖を描く、最恐ホラーの最新作『貞子DX』が10月28日(金)より公開される。社会現象を巻き起こしたシリーズ第1作の『リング』(98)からまもなく四半世紀。いまやJホラーの領域を飛び越え、国内外のあらゆるカルチャーにまで大きな影響をもたらす本シリーズの立役者は、やはり“世界に誇る日本のホラーアイコン”である貞子。このたびMOVIE WALKER PRESSでは、貞子本人からのコメントを独占入手した。
『リング』のクライマックスでテレビ画面から這い出てきて、呪われた人物を死に至らしめる姿で世紀末の日本に衝撃を与えた貞子。その後も『らせん』(98)、『リング2』(99)、『リング0 バースデイ』(00)で日本中を震えあがらせ、「貞子3D」シリーズでは現代社会への適応に見事に成功。『貞子vs伽椰子』(16)では怨霊界のライバルである佐伯伽椰子と一戦を交え、『貞子』(19)では恐怖の象徴として原点回帰。そして最新作『貞子DX』では、SNSとパンデミックの時代にあわせてさらなる進化を遂げる。
“呪いのビデオ”を見た人が24時間後に突然死するという事件が全国各地で発生するなか、IQ200の大学院生の一条文華(小芝風花)は、テレビ番組で共演した人気霊媒師のKenshin(池内博之)からその謎の解明を挑まれる。呪いなんてあり得ないと考える文華だったが、興味本位でビデオを見てしまった妹の双葉(八木優希)から助けを求める電話が。そこで文華は自称占い師の前田王司(川村壱馬)と謎の協力者である感電ロイド(黒羽麻璃央)とともに、“呪いの方程式”を解き明かすべく奔走していく。
いまや国内外で幅広い世代から認知されている貞子。2019年にはニューズウィーク日本版が発表した「世界が尊敬する日本人100」に、名だたる著名人らとともに選出。これは怨霊としては初めての快挙である。
また2021年にはスマホゲーム化もされ、2022年3月5日(さだこの日)には公式YouTubeチャンネル「貞子の井戸暮らし」を開設しYouTuberデビュー。現在までのチャンネル登録者数は12.9万人にのぼり、TikTokのフォロワーは17万人を超えるなどインフルエンサーとしても大活躍。
さらに現在、大阪松竹座で上演中の「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)貞子×皿屋敷」では伝統芸能の歌舞伎とコラボし梨園デビューを果たし、海外で圧倒的人気を誇るホラーゲーム「Dead by Daylight」の新キラーにも大抜擢。
10月8日に行われた日本最大級のファッション&音楽イベント「Rakuten Girls Award 2022 AUTUMN/WINTER」では待望のランウェイデビューを果たすなど、もはや怨霊としての仕事も手に付かないぐらい引っ張りだこになっている。
しかも最新作では、これまでにはなかった新境地にも果敢にチャレンジしている。なんと“呪いのビデオ”を見た人を呪いにかけるタイムリミットが、従来の7日間から一気に24時間へと大幅に短縮。呪いのビデオの映像もSNSで拡散されたことで、これまで以上に多忙を極めることが予想されるが、貞子本人は充実感たっぷりにこの挑戦を振り返る。
「今作の呪いの“DX”推進で、従来7日かけていた呪いの工数を24時間に短縮したことは、非常に大変ではありましたが、結果として各種SNSやYouTubeとの親和性が極めて向上し、動画拡散の意義も増したことで、“一億総貞子化“という目標達成への大きな一這いになりました」。今後のさらなる活躍を誓う貞子の瞳は、大きな理想への期待でいっそう輝いていることだろう。
そして「これらの経験から得たポジティブなバイブスが、役作りや演技を通じて映画に新鮮な変化と井戸のような深みをもたらし、私と同世代のティーンの皆さんにも、より身近な題材として映画を楽しんでもらえるのではないかと期待しています」と完成した作品への強い自信ものぞかせる。
はたして『貞子DX』で貞子はどんな熱演を見せているのか。是非とも劇場で全身全霊をかけた呪いっぷりを見届けてほしい!
文/久保田 和馬