『小さな恋のメロディ』トレイシー・ハイド&マーク・レスターが舞台挨拶に登壇!ビー・ジーズを「知らなかった」と明かす
英国出身のバリーと双子の弟ロビン、モーリスのギブ3兄弟からなるグループを追ったドキュメンタリー映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』(11月25日公開)の公開を記念し、日本でも大ヒットした映画『小さな恋のメロディ』(71)の特別上映&舞台挨拶が25日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催され、メロディ・パーキンス役のトレイシー・ハイドが登壇。さらにダニエル・ラティマー役のマーク・レスターが花束を手にサプライズ登場した。
笑顔で会場を見渡し「公開から50年が経っても、このようにみなさんの前に立つことができて本当に幸せです」と笑顔のハイド。レスターも「あたたかく迎えていただき、感激しています」と深々とお辞儀をした。特別上映された『小さな恋のメロディ』で流れるビー・ジーズの曲では「若葉のころ」がお気に入りだというハイド。「父が大好きな曲で、家族みんなが自分たちの曲のように大切にしています」と明かした。
レスターのお気に入りは映画の主題歌でもある「メロディ・フェア」だという。その理由について「歌詞もメロディも本当に美しい。僕にとってこの曲は、トレイシーが演じたメロディのイメージとして刻まれています。金魚を泳がせているシーンと重なっています」と語り、楽曲とシーンが自分のなかで繋がっていると説明した。
映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』はすでに鑑賞済みという二人。ハイドもレスターもビー・ジーズについて知らなかったことを学ぶことができたとのこと。ハイドは本作を「悲しい作品という印象が強い」とし、「ロビンとモーリスがなくなり、バリーが一人でステージに立つ姿がとても悲しく思えました」と具体的なシーンを挙げ、本作の感想を語った。
『小さな恋のメロディ』撮影当時を振り返ったハイドは「当時11歳。撮影中に3人が来たこともあったけれど、彼らがどれだけ偉大な存在だったかなんて知りませんでした。何年か後に、すごい人たちの音楽で映画を作り、すごい人たちに会ったことを知りました(笑)」と懐かしそうに話した。レスターは撮影前からビー・ジーズのファンで「初めて買ったレコードは『マサチューセッツ』。ずっと追いかけていたから、こういう形で関わることができて幸せでした」と満面の笑みを浮かべていた。
イベントではハイドがビー・ジーズの名曲「ステイン・アライヴ」の思い出を語る場面も。「イギリスではディスコでこの曲が流れると、フロアは踊る人でいっぱいになりました」と映画『サタデー・ナイト・フィーバー』でジョン・トラボルタが演じた主人公トニーの有名な決めポーズを披露し、会場を沸かせた。
取材・文/タナカシノブ