山田尚子監督の最新作がスコットランドでワールドプレミア上映!水沢悦子が手掛けたキャラクター原案資料も初公開|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山田尚子監督の最新作がスコットランドでワールドプレミア上映!水沢悦子が手掛けたキャラクター原案資料も初公開

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山田尚子監督の最新作がスコットランドでワールドプレミア上映!水沢悦子が手掛けたキャラクター原案資料も初公開

「けいおん!」シリーズや『映画 聲の形』(16)などで知られる山田尚子監督のオリジナル最新作となるショートアニメーション『Garden of Remembrance』が、現地時間10月28日にスコットランドで開催された映画祭「Scotland Loves Animation」にてワールドプレミア上映。このたび上映後のステージレポートが到着し、あわせて山田監督のコメントと作品の設定資料の一部が解禁された。

日本アニメに焦点を当てた映画祭「Scotland Loves Animation」。会場は満席で熱気に包まれていた
日本アニメに焦点を当てた映画祭「Scotland Loves Animation」。会場は満席で熱気に包まれていた[c]Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会

今年6月に開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」にて制作が発表された『Garden of Remembrance』は、アネモネの花をテーマに「きみ」と「僕」と「おさななじみ」の3人の感情が揺れ動く様子を描いたショートアニメーション。「平家物語」でも山田監督とタッグを組んだサイエンスSARUがアニメーション制作を担当し、漫画家の水沢悦子がキャラクター原案を担当した。

プレミア上映の参加チケットは事前予約受付の段階で完売。上映後のQ&Aに山田監督が登壇すると、満員の会場から大きな拍手と歓声が巻き起こる。作品の企画経緯について山田監督は「音楽とアニメーションのコラボレーション」を考えるところから始まったと明かし、音楽を手掛けたシンガーソングライターのラブリーサマーちゃんとキーワードを出し合い、山田監督がイメージとなるアニメーションを作成。ラブリーサマーちゃんが音楽のラフを、監督がアニメーションをと同時進行で制作を進めていったことを振り返った。


【写真を見る】設定資料には作品を彩る「きみ」「僕」「おさななじみ」の3キャラクターの姿が!
【写真を見る】設定資料には作品を彩る「きみ」「僕」「おさななじみ」の3キャラクターの姿が![c]Garden of Remembrance -二つの部屋と花の庭-製作委員会

さらにストーリーがシリアスで、観る人によっては「少し悲しい、切ない物語」であると思ったという山田監督は、観る人の気持ちが悲しくならないように「まるでお菓子のようなポップでかわいい色を使った」と語る。そして山田監督とアニメーターたちの間で「プロとしての作品というよりは、アニメを作ることに憧れていた時を思い出して作ろう」という目標を立てて取り組んでいたことなどの制作秘話も語られた。

『Garden of Remembrance』は2023年リリース予定。今後の情報に乞うご期待!

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