ノア・センティネオが証言!ドウェイン・ジョンソンの新たな“いい人伝説”と『ブラックアダム』への本気度
5000年の眠りから目覚めた破壊神と最強ヒーローチームの一大バトルを圧倒的なスケールで描くDCユニバース最新作『ブラックアダム』(12月3日公開)。本作で主演を務めたドウェイン・ジョンソンといえば、ハリウッドスターらしからぬファンサービスで数々の“いい人伝説”を築きあげてきたことでも知られている。そんなジョンソンが本作の撮影現場で見せた新たな“いい人伝説”を紹介したい。
主人公のブラックアダム役を演じ、またプロデューサーとして10年もの時間を費やしたジョンソンにとって本作は、「DNAの一部」と語るほど魂を込めた特別な一本。それだけに、撮影現場では他のキャストやスタッフ、さらにはエキストラに至るまで、一緒に働く人全員に対して常に気を配っていたのだとか。
劇中でJSAのメンバーの一人、アトム・スマッシャー役を演じたノア・センティネオは「ある時キャストの一人が、とある台詞について『ちょっと言いにくい』と不安を見せたんです」と振り返る。「するとドウェインは『よし、じゃあそれについて話し合おう』と言いました。彼は“悪いアイディアなどない”という心情を持っており、みんなの意見に絶対に耳を傾けてくれる。その瞬間、彼のリーダーシップと懐の深さを垣間見たように思います」。
過去にはジョンソンの等身大パネルを連れてプロムに行ったという女性にSNSでメッセージを送り、彼女の地元の映画館を貸切にして新作映画の特別上映に招待したり、ボランティア活動に勤しむ男性に車をプレゼントしたりと、まさに“規格外”のエピソードの持ち主であるジョンソン。撮影現場に参加しているすべての人に平等に接し、見捨てることなくその不安を取り除く。ヒーローのような優しさはここでも健在のようだ。
さらにセンティネオは「その時彼は、『この台詞はあのシーンと繋がっているだけじゃなく、この時点で起きることにも繋がっているから重要なんだ。二つの瞬間を結びつけてくれるし、そこには一貫したテーマがある』と説明しました。全員の台詞、全シーンのすべての文脈が彼の頭のなかにインプットされているんです。彼にとってこの作品がそれだけかけがえのない、本当に大事な作品なのだと感じました」と証言。
全身全霊をかけて本作に挑んだジョンソンは、撮影現場での優しいヒーローのような姿から一転、劇中ではルール無用でやりたい放題の大暴れを繰り広げるアンチヒーローに。DCの歴史を大きく変える重要な一本となる本作で、ジョンソンがどんな熱演をみせているのか。是非とも劇場の大スクリーンで目に焼き付けてほしい!
文/久保田 和馬