"まじめすぎて逆におもしろい”と人気沸騰中!キャシアン・アンドーを追う男、シリル・カーンの運命やいかに?
“最も泣ける「スター・ウォーズ」”と称された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)に登場した反乱軍の情報将校キャシアン・アンドーの過去と、「スター・ウォーズ」シリーズに欠かせない“反乱軍”の誕生秘話を描くディズニープラスオリジナルドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」。いよいよ11月23日(水・祝)より配信開始の第12話で、シーズン1の最終話を迎える。
ディエゴ・ルナ演じるキャシアンと、彼を取り巻く様々な人々との人間関係が描かれてきた本作。そのなかで誰よりもキャシアンを危険視し追い詰めていく人物こそ、帝国側の元捜査主任であるシリル・カーンだ。シリル役を演じるカイル・ソーラーは、「彼はキャシアンを一度逃したことで“失脚”を味わい、それと同時に失うものがなくなった。だからどんな代償も厭わず、どこまでもキャシアンを追うと誓ったんです」と語る。
自身の仕事に誇りを持ち、周囲から認められるためには努力を惜しまないシリル。第1話では彼が捜査を担当していたキャシアンの事件を捜査幹部によってもみ消されてしまい、納得できずに命令を無視して独断で捜査に乗り出す。自身の正義を貫こうとしたシリルだが、仕事を追われて実家に帰ると母親から働き方に対する考えをいなされ、涙目で黙り込むばかり。これまでの帝国側のキャラクターにはなかった人間味あふれる描写が、シリルというキャラクターの魅力を高めていく。
「製作総指揮のトニー・ギルロイは、願望や失敗などを抱えるとても繊細でリアルなキャラクターを作り上げてくれました。シリルも私たちとなんら変わりのない人間なんです」とソーラーは語る。「彼は自分がヒーローであり、正しいことをしていると信じている。規律を守れば正当な評価を受けるとまじめに取り組んできた。でも周りには見向きもされず、次第に自分の組織を疑うようになる。彼は自分が本領発揮できる居場所を求めて駆り立てられているのです」。
SNSでは「等身大のキャラクターで共感する」「まじめすぎるが故に行動が予測不能でおもしろい!」と密かに人気を集めているシリル。物語のカギを握るであろう彼は最終回でキャシアンにたどり着き、自らの正義を貫くことができるのか。そしてシーズン1はどのようなフィナーレを迎えるのか…。配信開始を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬