須賀川拓が緊急帰国!『戦場記者』スペシャル特番生配信決定、インタビュー映像も|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
須賀川拓が緊急帰国!『戦場記者』スペシャル特番生配信決定、インタビュー映像も

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須賀川拓が緊急帰国!『戦場記者』スペシャル特番生配信決定、インタビュー映像も

世界の紛争地を飛び回ってきた日本人記者の視点から“戦場のいま”を映しだすドキュメンタリー映画、『戦場記者』(12月16日公開)。このたび、須賀川拓監督の緊急帰国と、生配信スペシャル特番の配信が決定。あわせて、インタビュー映像が解禁となった。

【写真を見る】配信サイト「共感シアター」で12月17日(土)に特番配信!
【写真を見る】配信サイト「共感シアター」で12月17日(土)に特番配信![c]TBSテレビ

TBSテレビに在籍し、JNN中東支局長として現在ロンドンを拠点に、世界中を飛び回る特派員の須賀川。中東支局長というポジションながら、中東はもとより、ヨーロッパ、アフリカ、アジアと地球の約1/3というエリアをカバーしている。

「戦争に白黒はない」と、常に反対側からの視線も忘れない須賀川。彼は時間の制限ゆえに戦争の現実をごく一部しか報じられないテレビ報道の枠を超え、YouTubeやSNSも駆使して戦地の肌感覚とニュースの向こうに広がる光景や真実を危険エリアから撮影クルーとともに日本の視聴者に届けている。スピード感あふれる怒涛のレポートや、紛争地のリアルな緊張感を伝える語り、筋書きのない意外性に満ちたYouTube配信は、従来のニュースファンだけでなく若い視聴層も取り込み、平均30万再生以上の人気コンテンツとなっている。

命がけで戦場の”いま”を伝える須賀川
命がけで戦場の”いま”を伝える須賀川[c]TBSテレビ

本作公開を目前に、中東を中心に世界中を飛び回る記者、須賀川の紛争地取材に掛ける想いを語るインタビューに加え、須賀川と同じ職場でともに働き、見守ってきたTBSロンドン支局長(当時)の秌場聖治や、取材地へ同行しているカメラマンの渡辺琢也から見たテレビ記者としての須賀川を語る初公開のインタビュー映像を解禁。その中で須賀川は、「“戦場”と“日常”は紙一重」と様々な紛争地を取材した彼だからこその見方を率直に語る。さらに「空爆された現場はもうこの世の地獄。でもその反対側の道には、これまで通りの日常がある。従来のテレビは、その瓦礫(の映像)から入るんです。瓦礫しか見せない。でもそうじゃないんです。瓦礫の隣を見ると、ケバブ屋がケバブを焼いている。そして『いらっしゃい。いらっしゃい』と言っている。そういった映像を見せることをいままであまりしてこなかった、してこられなかったんです。1分2分3分ではできない。いまは映画やインターネットを含めて表現の幅広がったので、それをちゃんと見せることができる。いろんな考え方があると思うんですけど、あの空爆の現場だけ見せたら、かわいそうだけで終わっちゃうんですよ。『大変そうだな』、『かわいそうだな、遠く離れたところで』でも戦争って、それだけじゃないんですよね。表現の幅が狭かったからできなかったことが、いまこれだけ拡がったからできるようになった」と、ウェブ動画や本作のような映画といった試みによって、これまで時間の制限ゆえに戦争の現実をごく一部しか報じられなかったテレビ報道の枠を超えていけるようになったと話す。

そんな須賀川に対し秌場は「須賀川はすごいですよ。ずっと喋っていることができる人はあんまりいないんですよ。それはそこまでに勉強してきて、普段から蓄積してきた知識みたいなものがあって初めて喋れる。その引きだしをガッと開けて、そこから掴んで喋るっていうことができる人っていうのはそんなに多くはない。テレビ記者として大事なスキルだと思います」と須賀川の強みを語る。さらに渡辺は「須賀川さんとか、いろいろな日本の記者が現場に行ってレポートすることが大切なんだと思います。現場に日本人がいることに意味がある」と、須賀川だけではなく、日本人特派員が現場に入りレポートすることの重要性を強調している。

須賀川は戦場でどんな光景を見ているのか
須賀川は戦場でどんな光景を見ているのか[c]TBSテレビ

我々が知っているのは、記者として取材現場からニュースを届ける須賀川の姿。では取材の現場を離れた“平時”の須賀川は、拠点のロンドンでどんな生活を送っているのかと興味を持つ人も多いだろう。本作では、ガザ、ウクライナ、アフガニスタンで取材する須賀川の映像に加え、ロンドンでの須賀川の姿を追った、映画だからこその映像がふんだんに盛り込まれている。ロンドンでの仕事中も真剣なまなざしで取材地のリサーチや事前準備を入念に行う一方で、仲間や行きつけの屋台のスタッフたちと笑顔でコミュニケーションをとる須賀川の姿も印象的だ。そんな彼をみていると、「何故彼は戦地へ向かうのか」という疑問が誰しも浮かぶだろう。彼がどんな想いを抱え、戦地に足を運ぶのか。須賀川本人が語る想いを、是非劇場で確かめてほしい。

生配信スペシャル特番では、須賀川に加え、ゲストとして、2011年に須賀川が本年度受賞したボーン、上田記念国際記者賞を受賞している峯村健司、そしてウクライナ出身で政治評論家、外交評論家として活躍するナザレンコ・アンドリーを迎え、『戦場記者』にまつわる話から、ウクライナ戦争をはじめとする世界情勢、進化するジャーナリズムなどが語られるほか、視聴者からの質問にも答えていくなど、多岐にわたる内容で深堀りしていく。


日本人特派員が見た“ニュースを超える”戦争の真実が映しだされる本作。世界で”いま”起こっていることを、その目で見届けてほしい。

文/サンクレイオ翼

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