鈴木亮平&宮沢氷魚共演『エゴイスト』せつなさがにじむ予告映像&本ビジュアル公開
愛と毒のある切り口で数々の名コラムを世に送りだしてきた高山真の自伝的小説を映画化した『エゴイスト』(2023年2月10日公開)。本作より、2人の愛に満ちた予告映像と本ビジュアルが到着した。
主人公の浩輔を、『孤狼の血 LEVEL2』(21)で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した鈴木亮平、浩輔の恋人となる龍太役を『騙し絵の牙』(21)や『レジェンド&バタフライ』(2023年1月27日公開)、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」など話題作への出演が続く宮沢氷魚、さらに浩輔の父親役に柄本明、龍太の母親役に阿川佐和子ら豪華キャストが集結した本作。監督は、『トイレのピエタ』(15)、『ハナレイ・ベイ』(18)などの松永大司が務める。
まるで自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きているファッション誌編集者の浩輔。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太だった。2人は惹かれあい、やがて恋人に。息子がゲイであることを知らずに「お前もそろそろいい歳なんだし。いい人いないのか」と悪気なく言ってくる父親の言葉をかわしつつも、龍太の実家を初めて訪れる時には「恋人の親に会うとか無いから」と不安や緊張でいっぱいになる浩輔。普段は年上の恋人として余裕を見せる浩輔の頼りない姿に「いつも通りで大丈夫だから。恋人だなんて言うわけないでしょ」と優しく背中を押す龍太。14歳で母を失い、未だ亡き母を思慕する浩輔にとって、時に龍太の母も交えながら和やかな満ち足りた時間を重ねていくことは幸せそのものだった。しかし、ドライブに出かける約束をしていたある日、龍太は姿を現さず、浩輔の元に一本の電話がかかってくる。終盤に畳み掛けられていく幸せに満ちた2人の姿から一転、「僕は愛がなんなのかよくわからないです」という浩輔が絞りだす弱々しいつぶやきで幕を閉じる予告。その後押し寄せる展開がとても気になる内容となっている。
また本ビジュアルは、浩輔と龍太がベッドでキスを交わすシーンを切り取ったもの。本作で鮮烈な愛を体現した鈴木と宮沢の姿のほかに、タイトルが示す意味のヒントを表した「愛は身勝手。」というストレートでシンプルなキャッチコピーが刻まれている。
先日開催された第35回東京国際映画祭で見事コンペティション部門に選出され、いち早く鑑賞した観客から絶賛の声があふれた『エゴイスト』。今後の続報にも注目したい。
文/サンクレイオ翼