是枝裕和監督&坂元裕二脚本『怪物』音楽に坂本龍一!安藤サクラら豪華キャスト&特報映像も解禁
<是枝裕和監督、坂元裕二のコメント>
●坂本龍一(音楽)
「『怪物』
怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子どもたちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない」
●是枝裕和(監督)
Q.坂本龍一さんについて
「長年の念願が叶ってようやくコラボレーションが実現しました。撮影中も編集中もホテルの部屋で坂本さんの音楽をかけながら作業をしていたので、正直お引き受けいただけなかったら途方に暮れていたと思います。歓喜、しています」
Q.キャストについて
「安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子さん、こんなキャスティングが実現したらいいですね、と坂元裕二さんとワクワクしながらお話した通りのキャストが出演してくれました。身震いしました。
安藤サクラさんは『万引き家族』に続きまして、2作目のお付き合いでしたが、前回とはまた全く違う凄みのある役を見事に体現していただきました。永山瑛太さんは初めての出演でしたが、坂元裕二さんが瑛太さんに当て書きした役でもあり、もう彼以外ではあり得ない妙な、しかし、愛すべき人物に仕上がっております。田中裕子さんは、実は学生の頃に一度だけお会いしたことがあり、映画はもちろんですが、久世光彦さんと組まれたドラマの大ファンだったのでプレッシャーでしたが、至福の時間でした。怪物でした。主役の2人の男の子はオーディションを重ねて選ばせていただきました。黒川さん、柊木さん、2人とも抜群でした。顔立ちも個性も全く違うのですが、撮影中見事な化学変化を作品にもたらしてくれたと思います。将来が楽しみです。高畑さん、獅童さんは以前ご挨拶をさせていただいてまして、いつか、とお約束していたのでこの作品で実現して良かったです。角田さんは、元々ファンでしたが『大豆田』でお芝居を拝見して、さらにファンになり、お願いしました。登場しただけでちょっと微笑んでしまうんですが、すばらしい存在感でした」
文/山崎伸子