放送日は誕生日!シリーズ初実写作品『トムとジェリー』2月10日に金ローで放送
クロエ・グレース・モレッツ主演で贈る名作アニメ初の実写映画『トムとジェリー』(21)が、2月10日(金)に金曜ロードショーで地上波初放送されることが決定した。
多才だがお調子者でドジなネコのトムと、外見は可愛いがずる賢くて容赦ないネズミのジェリー。生き生きとしたキャラクター性で世界中から愛される「トムとジェリー」が初めて登場したのは、80年以上も前の1940年2月10日で、第1作となる短編作品『上には上がある』が劇場公開された。その高い作品性で、第1作はアカデミー賞短編アニメ賞にノミネートされ、それ以降の作品も計7回の短編アニメ賞に輝いた。
そんな名作アニメを実写映画化した本作は、アニメと実写のハイブリッド映画。躍動感のあるアニメーションが実写のニューヨークの街にうまく溶け込み、生き生きとした作品性を生みだしている。物語はいたずら好きなネズミのジェリーが、あるホテルに引っ越して大騒ぎとなったところからスタート。モレッツ演じる新人スタッフのケイラは急遽“ネズミ対策”で、猫のトムをボーイとして雇う。ところがトムとジェリーは、ニューヨーク中を巻き込んだ壮絶なおいかけっこを繰り広げ、ある陰謀に巻き込まれてしまう。
先に撮影された実写シーンにアニメーションを合成する形で制作された本作。アニメーションチームは総勢29人で、特にアニメーターたちは子どものころから「トムジェリ」に親しんでいたメンバーだったという。なかには、以前にも『ロジャー・ラビット』(88)や『SPACE JAM/スペース・ジャム』(96)といった本作のようなハイブリッド映画を手がけたアニメーターも参加。初代のアニメーターによるギャグの間合いを研究しながら作成した原画は、実に合計2万5000点以上となった。
なお、2月10日(金)は「トムとジェリーの誕生日」として制定されている。子どもから大人まで、ドキドキしながらも大爆笑できるコメディ映画となった「トムとジェリー」をぜひ彼らの誕生日に楽しんでほしい。
文/山崎伸子