『ONE PIECE FILM RED』終映控えフィナーレ企画の発表も!”ルフィ”田中真弓は”シャンクス”池田秀一からバースデーエール
映画『ONE PIECE FILM RED』(公開中)の「終映直前ッ!舞台挨拶」が15日、丸の内TOEIにて開催され、主人公ルフィ役の田中真弓、ウタ役の名塚佳織、シャンクス役の池田秀一、谷口悟朗監督が登壇し、ファンへの感謝を伝えた。
2022年8月6日の公開から163日目を迎え、超ロングランヒットを飛ばしている本作は、いよいよ1月29日(日)に終映となる。現在の心境について田中は「ここはなにをしゃべるところだっけ?リハをしたのに、もう忘れちゃった」と茶目っ気たっぷりに話し、イベント冒頭から会場を和ませる。名塚が「初日と同じメンバーで、またこうしてこの場に立つとは思っていませんでした」と感無量の様子。「映画を観てくださる方に支えられたおかげです」とファンに感謝を伝えた。池田は「シャンクスにめぐり会って20数年。こういった華やかな舞台に立つのは本作がはじめてのこと。初日のあと、またみなさんとお会いできて本当にうれしいです」と笑顔を浮かべた。谷口監督は「ここまでのロングランは考えていなかった。まさか、年を越せるとは!」と超ロングランヒットは予想以上の結果だったと語った。
本作で一番印象に残っているのは「初日舞台挨拶の日」と答えた名塚。「池田さんから薔薇の花束と素敵な言葉をいただき、結婚式の帰り道のような気分で帰ったのを覚えています。街の夜景がすごく綺麗に見えて、幸せでいっぱいでした。あの日のことが一番印象に残っています」とキラキラとした笑顔を浮かべ、「思い出すだけで気持ちが上がってきます。あの日から、観てくださった方から『また、観に行きます!』という声もいただき、すごく勇気をもらった半年でした」とよろこびをかみしめていた。
「テレビシリーズが1000話を超えるなか、多分20、30話くらいしか登場していないので、実は(シャンクスには)詳しくないんです」と照れながら話す池田に、田中も名塚も大爆笑。本作への参加でシャンクス人気を実感したと明かし、「ちゃんとしなきゃいけないって、責任を改めて感じています」と語り、笑いを誘った。アメリカ、イタリア、スペイン、イギリスでのイベントに参加した谷口監督が「ヨーロッパやアメリカはマスクなしだったので、みんな大声で騒いでいました」と海外での反響に触れると田中が「(日本では)応援上映できなかったのがすごく残念…」としょんぼり。谷口監督は、原作、総合プロデューサーの尾田栄一郎も応援上映をやりたがっていたと話し、「ちょっと残念でしたね」と田中と顔を見合わせていた。
大ヒットとなった本作。自分にとってどんな作品になったかと問われた田中は「こんなに(上映が)続くのも初めてだし、とにかく初めてのことだらけ。すごい作品になりました!」と興奮気味に回答。名塚は「私はアーティスト活動をしていないので、まさか声優として武道館に立てる(日がくる)とは思っていなくて。私も作品を通して初めての経験をさせていただきました。100本の薔薇をもらったのも、舞台挨拶に何度も立つのも今回が初めて。初めて尽くしの作品になりました」とにっこり。谷口監督も「なかなかできない体験ばかりで、おもしろい時間でした。本当に感謝しています」と改めて、会場に集まったファンに感謝の言葉を伝えていた。
イベントでは終映までに行われるフィナーレ企画の詳細も発表。本日からフィナーレ映像が上映開始され、21日(土)からはONE PIECEカードゲーム フィナーレセットを、28(土)から終映までの2日間でクライマックス クリアファイルが配布されることが明らかとなった。また、28日には「フィナーレ大宴 舞台挨拶&全国LV中継」の開催も決定している。
イベント最後には、この日68歳の誕生日を迎えた田中に、麦わら帽子型のフラワーアレンジメントのサプライズプレゼントも。イベントでのお祝いは「なにかあるはず」と予想していたという田中だが「誕生日当日にイベントができて、『ONE PIECE』が大好きなみなさんと一緒に過ごせるのがうれしい!」と大興奮。「本当にありがとうございます」と笑顔の田中に、池田が「いままでも頑張ってきたけれど、原作も最終章に突入。もう一踏ん張り頑張ってください」とエール。すると田中が「物語、わかってる?一緒に頑張るのよ。麦わらの帽子返しに行くんだから!!」と鋭いツッコミを入れると、池田が照れ笑いを浮かべ「お待ち申し上げています」と答えると、会場はこの日一番の大きな拍手に包まれた。
取材・文/タナカシノブ