迷惑系YouTuberが戦慄した“笑顔"の正体とは…新世代のホラー作家が生み出した、コロナ禍を経たメッセージ
「自分のやりたいことをやって、新たな作品を作っていけたらなと思っています」
「第2回日本ホラー映画大賞」では、第1回に応募した監督たちが、新たな作品で再挑戦をする姿が多数見受けられた。そのなかには第1回で最終選考の末に惜しくも受賞とならなかった監督たちはもちろん、第1回ですでに受賞に輝いた監督も含まれている。第2回の大賞受賞作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の近藤亮太監督も、第1回では『その音がきこえたら』でMOVIE WALKER PRESS賞を受賞している。
小泉監督にも第3回に向けて次回作の構想があるのか訊いてみると、「まだなにも考えていなくて…」との答えが。「いまはインプットが足りていないので、まずは色々な作品を観て、どんどんアイデアを膨らませていけたらと思っています。ゆくゆくはクリーチャーものを作りたいですね」と目を輝かせる。そして、「実はこの作品をつくった時、監督と脚本は自分でやったけれど、あまりにも色々な人の力を借りすぎてしまっていて、少し自信を無くしていました」と吐露する。
「でもこうやって賞をいただけたことで、評価してくれる人がいるとわかって、すごく意義があることだったんだなと再確認しました。これからも、仕事以外に自分のやりたいことをやって、新たな作品を作っていけたらなと思っています。脚本も書きたいし、演出もしたいし、そのどっちかしか選べないわけではない。まだまだ迷っている途中ですが、今後の自分の人生と相談していきたいです」と、夢に一歩踏みだしたばかりの小泉監督は、映画作家としての無限の可能性に胸を高鳴らせていた。
取材・文/久保田 和馬
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