北米興収ランキングは『search/サーチ』続編&『劇場版 転スラ』が大健闘!『アバター』は全世界興収が歴代5位に

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北米興収ランキングは『search/サーチ』続編&『劇場版 転スラ』が大健闘!『アバター』は全世界興収が歴代5位に

先週末(1月20日から22日)の北米興収ランキングは、まだまだ『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(日本公開中)の天下が続き、これで公開から6週連続ナンバーワンを獲得したことになる。ちなみに24日に発表された第95回アカデミー賞では作品賞など4部門にノミネート。技術部門が中心とはいえ、熱烈な支持が健在であることを証明。このノミネーションが興行的な後押しとなるかはまだ未知数だ。

アカデミー賞4部門ノミネートの『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ここからの粘り腰に注目
アカデミー賞4部門ノミネートの『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ここからの粘り腰に注目[c]Everett Collection/AFLO

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の週末3日間の興収は2013万ドルで、前週比61.3%。『長ぐつをはいたネコと9つの命』(3月17日日本公開)が前週比81.6%の興収1180万ドルで2位にランクアップしており、前週までダブルスコア以上あった差が徐々に縮まりつつある。しかも後者は第95回アカデミー賞では長編アニメーション賞にノミネートされており、その効果が興収面に発揮されそうな気配も漂う。次週は両者の戦いがより熾烈になるかもしれない。

ちなみに『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は24日の火曜日の段階で、史上13作品目の北米累計興収6億ドル突破を達成。公開から40日目での到達は前作よりも1週間ほど早く、また全世界興収も20億5400万ドルを突破して歴代5位に浮上。現在4位の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)を超えるのは確実で、『タイタニック』(97)まではあと1億4000万ドルほど。歴代3位となる可能性は非常に高い。

『search/サーチ』の世界観を引き継ぐスリラー映画『Missing』が初登場
『search/サーチ』の世界観を引き継ぐスリラー映画『Missing』が初登場[c]Everett Collection/AFLO

続編の公開が2025年1月に決まった『M3GAN/ミーガン』(6月9日日本公開)は順位をひとつ落として3位に。4位に初登場したのは『search/サーチ』(18)の編集を務めたニコラス・D・ジョンソンとウィル・メリックがメガホンをとり、同作の世界観を継承した続編作品『Missing』。行方不明になった母親をオンラインツールを駆使して探すティーンエイジャーの姿が描かれていく。

こちらは3025館で公開され、3日間興収は915万ドル。88万ドルの製作費で作られた『search/サーチ』は小規模公開からのスタートで、最終的に興収2600万ドルに到達する大成功を収めたが、今作も制作費はわずか700万ドル。すでに額面上は回収済みであり、今後さらなる利益を上げることは間違いないだろう。

【写真を見る】クランチロール配給で北米公開を迎えた『劇場版 転スラ』が、8位に初登場!
【写真を見る】クランチロール配給で北米公開を迎えた『劇場版 転スラ』が、8位に初登場![c]川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

そして8位には『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』(日本公開中)がランクイン。1473館で公開され、3日間の興収は158万ドル。2022年に同じ「クランチロール」が配給した日本アニメは『劇場版 呪術廻戦0』(21)や『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(22)、『ONE PIECE FILM RED』(日本公開中)とビッグネームぞろいだったので比較するのは難しいが、これは大健闘といって差し支えなさそうだ。


文/久保田 和馬

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