花江夏樹、「鬼滅の刃」ワールドツアー上映のクオリティに「実質無料」と大絶賛!無限城の描写は「アトラクションに乗っているよう」
アニメ「鬼滅の刃」を劇場で公開する『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の公開記念舞台挨拶が2月4日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、花江夏樹(竈門炭治郎役)、鬼頭明里(竈門禰豆子役)、下野紘(吾妻善逸役)、松岡禎丞(嘴平伊之助役)が登壇。万雷の拍手に迎えられ、大きな笑顔で公開を祝うくす玉を割った。
「無限列車編」で鬼殺隊最強の剣士である柱の一人、煉獄杏寿郎(日野聡)の想いを受け取った炭治郎たちが、新たな任務へと向かう「遊郭編」のクライマックスとなる第十話、第十一話の劇場初上映と、4月からテレビ放送を控える「刀鍛冶の里編」の第一話を世界初公開する本作。
本作を観た花江は「ありがとうございます!」といちファンとしても堪能した様子で、「テレビシリーズが放送されていた時、『立志編』のころから、劇場で観たいという声が多かった。念願が叶って、このクライマックスシーンが丸ごと(劇場で)観られる。お金を払って劇場に来ていただいているんですが、なにか逆にもらっているかのような。実質無料で観ているかのような感覚に陥る」と湧き上がる興奮を表現すると、周囲も大笑い。続けて「なんでもかんでも劇場で上映すればというものでもなくて、(制作の)ufotableさんの映像のクオリティがすばらしいがゆえの劇場上映」と称え、「阿佐ヶ谷に足を向けて寝られない」とufotableの所在地をあげながら、そのクオリティを大絶賛した。
最強の鬼たちである「上弦の鬼」が、スクリーンに集結することでも話題だ。炭治郎たちの最大の敵となる鬼舞辻無惨の本拠地「無限城」に「上弦の鬼」が集うが、花江は「無限城」の描写にも驚いたという。「無限城」の内部が映しだされていく様子は「ワクワク感があった。アトラクションに乗っているんじゃないかという感じ」と臨場感があったそうで、「テンションが上がった」とコメント。「無限城」のあまりの広さから、鬼頭は「鬼の人たち、迷わないんですかね」と吐露し、松岡も「入ったら出てこられないですよ。同じような部屋があって、構図的にも天変地異がひっくり返っているような描写もある」と続くと、花江が「言うことないっす」と改めて大満足の表情を浮かべていた。
また「上弦の鬼」のビジュアルや動きに話が及ぶと、下野が「上弦の伍」の玉壺(ぎょっこ)について「気持ち悪いなと思っていたけれど、アニメーションになったら『かわいい』と思ってしまった」とにっこり。また「上弦の弐」の童磨(どうま)には「親近感が湧いた」とも。「童磨って、言い方をあれすると…」と躊躇しながら、「他の上弦の鬼から嫌われているというか、無視されている(笑)。その感じが善逸に相通ずるなにかがあるなと思った。アニメーションになったら、急に親近感が湧いた」と話す。
松岡は「童磨が、場を盛り上げる役割みたいなところもある。それをどう見たらいいのかわからなかったけれど、宮野さんのお芝居もあっておもしろい。納得したくないけど、納得させられるものがあった」と童磨を演じる宮野真守の芝居にも惚れ惚れ。鬼殺隊の恋柱、甘露寺蜜璃とのシーンを楽しんだという鬼頭は、「甘露寺さん、めちゃくちゃかわいかったですね。甘露寺さんが禰豆子をよしよしってかわいがってくれるし、禰豆子も懐いている。お芝居もすごく楽しかった」と笑顔を見せていた。
ステージでは、それぞれのキャラクターたちも登場してくす玉割りのセレモニーに参加した。キャスト陣も「かわいい!」と大喜び。「炭治郎がまっすぐ見つめてくる」とキャラクターとの対面に大照れだった花江による「『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が多くの方に届くことを願って。ワールドツアー上映、開幕です!」との掛け声でくす玉を割り、会場から大きな拍手を浴びた。最後に花江は「これから世界に向けて発信していくと思うとうれしい」と改めてワールドツアー上映を喜び、イベントを締めくくった。
取材・文/成田おり枝
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記
※鬼舞辻の「辻」の部首は「いってんしんにょう」が正式表記