DAIGO、“デヴィッド・ボウイ好き”が妻との関係にも影響！ブレット・モーゲン監督と“DAI語”で意気投合

“伝説のロック・スター”デヴィッド・ボウイ初となる公式認定ドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』(3月24日公開)のIMAXレーザープレミアイベントが2月9日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、来日を果たしたブレット・モーゲン監督、デヴィッド・ボウイが大好きだというアーティストでタレントのDAIGOが登壇した。

本作は、全編にわたりデヴィッド・ボウイのモノローグで導かれるデヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリー映画。30年にわたり人知れずボウイが保管していたアーカイブから選りすぐった未公開映像と、「スターマン」「チェンジズ」「スペイス・オディティ」「月世界の白昼夢」など40曲にわたるボウイの名曲で構成する珠玉のドキュメンタリー映画だ。華麗なステップを踏みながら登場したモーゲン監督は、「本作についてユニバーサル・ピクチャーズと契約を交わした時に『絶対に劇場公開してほしい国が一つだけある』と条件を出した国がある。それが日本です」と熱っぽくコメント。会場から万雷の拍手を浴びた。

生前のボウイには「2007年にお会いしている」というモーゲン監督。日本を舞台にした作品の企画をボウイと話し合ったこともあるそうだが、そんななか「音楽映画の新しいジャンルが作れるんじゃないかとひらめいた。伝記的な要素を排除し、もっと体感できるような音楽の映画。IMAXなどのサウンドシステムは、音楽を聴くにも最適なんじゃないかと思った。没入体験ができるような映画を作れば、好きなアーティストとより親密で、より崇高な体験ができるのではないかと思った」と没入型の音楽映画についてのアイデアを思いついたそう。「そのころにボウイが亡くなってしまった」というが、「伝記ではなく体感できるような映画、ボウイしか出てこないような映画をつくりたい」という意志を示したことで、デヴィッド・ボウイ財団が保有する膨大な映像にアクセスすることを許されたと本作に至る経緯を明かした。

またステージにはDAIGOが駆けつけ、モーゲン監督に花束をプレゼントした。ボウイへのリスペクトを込めてグリッターメイクで現れたDAIGOは、「とにかくかっこいい。(ボウイの)グラムロック時代に魅了されて、影響を受けた。『ジギー・スターダスト』のオマージュで、20年前に“DAIGO☆STARDUST(ダイゴ☆スターダスト)”という名前でデビューした」と以前の芸名について告白しながら、「変幻自在のロックスター。うちの妻も大好きで、ボウイの話で盛り上がって、より仲よくなった。人生で多大な影響を受けています」と結婚生活にもボウイがいい影響をもたらしていると話す。

DAIGOは本作について「BOM」と“DAI語”で表現し、「ベストオブムービー。デヴィッド・ボウイが発信するメッセージ、歌、スタイル、苦悩など全部をこの映画で改めて感じられた。僕の人生的にまた一つ人生のバイブルが増えた」と大絶賛。さらに「この映画を観て、改めて感銘を受けた。自分自身もデヴィッド・ボウイのように常にチェンジしていく精神で、これからも生きていきたいなと思った。たくさんの人に“WTM”」と再び“DAI語”をお見舞いした。するとモーゲン監督が「ウォッチ・ザ・ムービー？」と“DAI語”を見事に解読し、DAIGOは「すごい！ベストアンサー！ナイス、センス！当てられた！」と大喜び。「世界で行けそうですね」と“DAI語”が世界に通じる言葉なのではないかと興奮していた。

最後にはモーゲン監督が「“ホーム”というのは物理的な場所ではなく、自分の心の場所だと思う。本作が日本で上映されるという意味では、やっとデヴィッド・ボウイはホームに戻ってきたと言えると思っています。デヴィッドも僕自身も、日本ほど、この作品を観せたい場所はありません」とコメント。「デヴィッドに代わって言うことはできないけれど、彼をたくさん応援して、インスピレーションを与えて、世界中の人が彼の真実を見極める前に、日本の方々はそれを見極めていた。ありがとうございますと伝えたい」と心を込め、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝