“ハンバーガーで世界を変えた男”って誰だ!?
世界最大のファストフードチェーンにして、10億ドル規模の巨大企業である、マクドナルド。誰もが知るあの“マック”のハンバーガーだが、それがどのように始まり、広まったのかは実はあまり知られていない。
映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(7月29日公開)では、マクドナルドの創業者、レイ・クロックを、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』や『スポットライト 世紀のスクープ』のマイケル・キートンが熱演。その成功の軌跡だけでなくダークな側面までもが暴露され、知られざるマクドナルドの裏側が明らかになるのだ!
アメリカン・ドリームの代表者として知られるレイ・クロックは、52歳までは鳴かず飛ばずの平凡なセールスマンだった。革新的なスタイルを考案、実践していたマクドナルド兄弟のバーガーショップを運命的にレイが訪れたところから、マクドナルドのフランチャイズ展開が始まる。
レイは、口八丁でアクが強い型破りなタイプ。ギラギラした野心と情熱で人々を魅了し、怒涛の勢いでビジネスを拡大する。成功のためなら手段を選ばず、資本主義経済と競争社会の中をのし上がるレイと、実直な兄弟とはやがて対立し、ドロドロとした闘いへと突き進んでいく…。
実際はマクドナルドのシステムを考案していないレイが自分の名刺に入れる“ファウンダー(創業者)”という肩書きは、大きな皮肉だ。しかし、彼なくしてマクドナルドは世界のブランドになれなかった。そんな葛藤をはらむアメリカンビジネスのリアルがまざまざと映しだされる。
マクドナルド誕生の裏側にあったスリリングな駆け引きを描いた本作。鑑賞後は、マックのハンバーガーを見るたびに、レイ・クロックの底なしの根性と、おいしいハンバーガーを作ろうと努力したマクドナルド兄弟の姿を思い出すことになるかも…!?【トライワークス】