寺田心、大人になったと感じるのは「健康を気遣うようになったことと、たそがれている時間」
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』(21)、『ジョーカー』(19)などのDC映画最新作『シャザム!~神々の怒り~』(3月17日公開)の“神”アートお披露目イベントが3月13日、アクアシティお台場にて開催され、日本版声優のユージン役、寺田心と、メアリー役の平野綾が登壇した。
タキシードにサングラスを合わせ、大人っぽいスタイルで螺旋階段から登場した寺田。アフレコを振り返り「英語の口に日本語を合わせるのが難しかった」とコメント。完成した映像については「すごく迫力があり、自分の声も違和感ないのが衝撃でした。キャラクターと一心同体になる瞬間がありました」と話し、出来ばえに満足の様子だった。
本作の主人公シャザムは、見た目はオトナ、中身はコドモのスーパーヒーロー。映画にちなみ、最近大人になったと感じることを聞かれた寺田は「健康を気遣うようになりました」と回答。「まだ、ちょっと早いのでは?」というMCの言葉に微笑みながら「実はもう一つあって…。たそがれることにハマり始めた」と告白し、取材陣の笑いを誘う。「朝、一番乗りで学校に行き、四季のなかで風を感じるというか…なんか大人になったな、と思う瞬間です」としみじみ。誰もいない教室を眺めて「(1日が)長いな〜」と感じという。たそがれるために早めに学校に足を運び、そのせいで1日が長く感じるという矛盾はありつつも「時の流れを感じています」と締めくくった。
一方の平野は自分が子どもだと感じる瞬間を回答。「小さい頃から基本的に髪型が変わりません。前髪は眉毛よりうえのぱっつんスタイル。写真を並べてもいつどの瞬間を見てもあまり変わらなくて…」とうつむき、「でも、年齢的には若ぶってはいられません(笑)。若々しさを適度に保っていきたいと思います」と決意を述べた。
イベントでは映画のタイトルにちなみ、「最近怒らせちゃった人は?」という質問も。寺田は「多分、母ですね…」と告白。「ちょうど『やろうかな』と思ったタイミングで怒られてしまいます。きっと自分の行動がちょっとだけ遅かったのだと思います。でも『いまやろうとしてたんだけど…』って思っちゃう」と首を傾げる。「母は自分よりちょっと先のことを考えている気がします」という寺田の言葉に、MCから「勉強と仕事の両立をがんばっているので、ちょっと考慮してあげてください」とフォローが入ると、「お願いします!」と母に向けメッセージを伝える場面もあった。
さらに、最近卒業したことについて問われると「ぬいぐるみと一緒に寝るのをやめました」と話した寺田。「本当に大事な恐竜とクマのぬいぐるみと、中学1年生くらいまで一緒に寝ていました。『そろそろ1人で寝られるように』と思い立って、いまは頑張って1人で寝ています」とかわいい一面を見せつつも「もうすぐ中学最高学年になります。自分の仲間や大切な人、モノを守れる強い勇気を持てる人になりたいです。シャザムのように」としっかり映画をアピールしながら、自身の理想も語っていた。
イベントには墨絵・陶墨画アーティストの西元祐貴が手がけた“神”アートもお披露目。寺田と平野がシャザムマークに筆入れをし、神アートを完成させるとイベント会場は大きな拍手に包まれた。
取材・文/タナカシノブ