イラストレーター、朝野ペコが「マンダロリアン」のファンになった理由は?「背景や小道具など隅々まで楽しんでいます」

インタビュー

イラストレーター、朝野ペコが「マンダロリアン」のファンになった理由は?「背景や小道具など隅々まで楽しんでいます」

「世代的にもパペットはグッとくるものがある」

さて、外伝的なシリーズ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」を挟み、約2年半ぶりの復活となった「マンダロリアン」シリーズ。ファン待望と言えるこのシーズン3に、朝野はなにを感じたのだろう?

「グローグーのかわいさ推しは見て取れますが、マンドーとの関係は、これまでの父子のような間柄から、さらに発展しているような気がします。グローグーは常にマンドーに守られている状態ではなく、一人で動き回るシーンも増えましたから、相棒のような関係に寄っていくのかもしれません。これがどう変化していくのか、楽しみですね」。

グローグーもだんだんと自分の意思を示すようになってきた
グローグーもだんだんと自分の意思を示すようになってきた[c]2023 Lucasfilm Ltd.

改めて「マンダロリアン」について注目したいのは、CGに加えてアニマトロニクスやパペットといった伝統的な特撮技術を投入されていること。とりわけ、パペットは「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(80)でヨーダに命を吹き込んだ技術でもある。

「世代的にも、パペットはグッとくるものがあります。子どものころに観た『E.T.』や『グレムリン』『チャイルド・プレイ』のような作品はパペットを使って作られていましたが、のちに出てきたCG主体の映画を観ると、すごいと思いつつもちょっと物足りなくもあったんです。ディズニープラスには『マンダロリアン』のメイキング映像もあって(「ディズニー・ギャラリー スター・ウォーズ:マンダロリアン」)、グローグーの腕だけ、目だけを動かす人形師の方の仕事を観ることができます。このような伝統的な表現方法が見直されているのはうれしいですね。シーズン3に入ってからも、『これはパペットかな?』と思えるようなキャラが登場するので、観ていてワクワクします」。

CGだけじゃなくて、昔ながらのパペットを使用しているところも魅力
CGだけじゃなくて、昔ながらのパペットを使用しているところも魅力[c]2023 Lucasfilm Ltd.

「マンドーとグローグーの関係がマンダロリアンの教義のなかでどう変化していくのか?」

毎週水曜に新エピソードが配信されるシーズン3も折り返しの時期。今後物語がどうなるのか気になるところだ。サブキャラクターのなかには、不審な動きを見せる者が出てきているし、現時点でマンドーが手にしている、マンダロリアン種族統率の鍵となる剣=ダークセーバーがどんな作用をドラマに与えるのか?も注目しておきたいポイントだ。


マンダロリアンの教義をグローグーに教えるマンドー
マンダロリアンの教義をグローグーに教えるマンドー[c]2023 Lucasfilm Ltd.

「ダークセーバーを扱うマンドーがかっこよかったので、そこはやはり楽しみではありますし、世界観の広がりにも注目しています。『スター・ウォーズ』らしい、様々な惑星とそれぞれの種族や生活といったような描写を毎回楽しみにしているので、それがシーズン3でも観られるといいな、と思います。あとはマンドーとグローグーの関係が、マンダロリアンの教義のなかでどう変化していくのかは、やはり気になりますね!」。

取材・文/有馬楽

■朝野ペコ
イラストレーター。兵庫生まれ大阪在住。書籍や雑誌、広告などのイラストレーションを数多く手掛ける。映画『花束みたいな恋をした』で劇中イラストを手掛け話題に。書籍「映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選」では映画の名シーンを100点手掛ける。

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