意味深なデザイン!是枝裕和監督&坂元裕二脚本『怪物』本ポスタービジュアルが解禁
『万引き家族』(18)の是枝裕和監督と『花束みたいな恋をした』(21)の脚本家、坂元裕二によるオリジナル映画『怪物』(6月2日公開)の本ポスタービジュアルが解禁された。
物語の舞台は大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒想いの学校教師、無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っていたが、ある日、学校でケンカが起こり、彼らの食い違う主張が次第に大人や社会、メディアを巻き込んでいくなかで、ある嵐の朝、子どもたちが忽然と姿を消す。『ベイビー・ブローカー』(22)では、カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞し、ソン・ガンホの韓国人俳優としては初となる最優秀男優賞をもたらした是枝監督と、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」が文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した坂元がタッグを組み、音楽は『ラストエンペラー』(87)で日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』(15)や『怒り』(16)などを手掛けた坂本龍一が手掛ける。
今回解禁されたのは、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、田中裕子ら主要キャスト陣の表情が切り取られた赤が基調の本ポスタービジュアルだ。泥だらけの2人の少年と3人の大人たちがこちらに送るまっすぐな視線と、『怪物』というタイトルの間に記された「だーれだ」というコピー。意味深でますます謎が深まるデザインとなっている。いったい「怪物」とはなにか。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しのはてには、心揺さぶられる結末が待ち受けている。
本作の撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中とのこと。公開は6月2日(金)となるので、引き続き、本作の続報に期待したい。
文/山崎伸子
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