壮絶な過去が明らかに…モフモフ×毒舌な「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」ロケットの活躍をプレイバック
ジェームズ・ガン監督のマーベル・スタジオ劇場公開最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』が5月5日(金)の全米公開に先駆け、5月3日(水・祝)より日本公開となる。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの最終章とされる本作について、ガン監督は「カギを握るのは、シリーズでお馴染みのアライグマ、ロケットである」と明言。可愛い見た目とは真逆である、過激かつ毒舌なロケットの活躍を振り返りつつ、最新作の見どころをお届けする。
2014年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に初登場した賞金稼ぎ兼傭兵のロケット(声:ブラッドリー・クーパー)。ひょんなことから騒動を起こしてしまい、後に「ガーディアンズ」のリーダーとなるお宝ハンター、ピーター・クイル(クリス・プラット)、美しき暗殺者のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、相棒の動く木、グルート(声:ヴィン・ディーゼル)らと共に警察に逮捕されてしまう。その後4人は、刑務所で出会ったドラックス(デイヴ・バウティスタ)と計画を企て、無事に脱走。紆余曲折を経て、ワケありメンバーが集結した銀河の落ちこぼれチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が誕生した。
ロケットといえば、モフモフした毛並みの愛らしい見た目とは裏腹に、“超”がつくほど毒舌で、怒ると銃をぶっ放すというかなりヤバい性格である。「ガーディアンズ」のメンバーにも幾度となく暴言を吐き、時には銃口を向けることも…。だが、同時に誰よりも熱い人情(?)を持ち合わせているよう。シリーズ2作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(17)では、自分の命が最優先であったころとは一変、危険とわかっていても仲間を見捨てることを考えず、命懸けでクイルらを助けに向かい、「ガーディアンズ」において頼れる存在となった。
ついにシリーズ最終章となった本作では、「ガーディアンズ」の前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする最凶の敵が現れ、ロケットは“命の危機”にさらされる。これまで家族として共に旅をしてきた彼の命を救うカギは、遺伝子改造によって現在の姿になった壮絶な過去にあり、本作でついにその詳細が明かされる。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの脚本、監督であり、MCUのキャスト陣からも愛されてきたガン監督は「この映画を作るために戻ってきた理由の一つは、ロケットの物語を伝える必要があると感じたからです」と語る。「私でなければ、誰も彼の完全な物語を語ることができないような気がしました。私にとって、ロケットは常に『ガーディアンズ』シリーズの隠れた主人公でした。私は彼に特別な親近感を持っていて、彼の物語を伝えるためにこのシリーズを終える必要があると思いました」と、ロケットが物語の軸になっていると明かした。
はたして、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は、誰よりも仲間想いなロケットの命を救うことができるのか?これまでのシリーズを超えるアクションとユーモアが詰まっており、笑いと涙が銀河を包む、彼らの“ラスト・バトル”をぜひ見届けてほしい。
文/山崎伸子