マリオとルイージの意外な関係、ヨッシーの姿が…!新作公開を機に観たいカルト作『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』
任天堂の人気ゲームをハリウッドでアニメ化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(4月28日公開)が話題を集めているが、実は30年前に「マリオ」がハリウッドで実写映画化されていることをご存知だろうか?その映画とは、数々の”最悪の映画リスト”の常連でありながら、“カルト作”として愛されている『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(93)。いまこそどんな作品だったのか?原作からは想像のつかないような奇天烈な本作を振り返っていきたい。
恐竜が絶滅していなかったら…?物語が壮大すぎる!
ざっくり言ってしまうと、ニューヨークのブルックリンで配管業を営むマリオ&ルイージ兄弟が、ひょんなことからクッパによる世界征服を阻止すべく大冒険を繰り広げる本作。
公開時の“映画のマリオは、やることでかい”のキャッチコピーに偽りはなく、なんと幕開けは6500万年前の恐竜時代。巨大隕石の落下により地球は2つの世界に引き裂かれ、絶滅したと思われていた恐竜が独自の世界を作り上げていた…という壮大な設定のもと、ストーリーが展開していく。
マリオとルイージが迷い込む恐竜帝国ダイノハッタンは、クッパ大統領が支配しており、トゲのついた車がそこら中を走り回り、クッパの悪口を言うだけで即逮捕され…と世紀末ディストピア全開な世界。ニューヨークのマンハッタンをベースに、「マッドマックス」的世紀末感と『ブレードランナー』(82)を思わせるサイバーパンク感が融合したダイノハッタンの風景は、本作最大の見どころといっていいだろう。
名優がズラリ!無駄(?)に超豪華な俳優陣!
本作には約50億円もの製作費を投じられており、役者には名優たちが名を連ねている。『モナリザ』(86)で数々の賞を受賞した名優ボブ・ホスキンスがマリオを演じ、またルイージには当時駆けだしのジョン・レグイザモが扮している。
さらにマリオブラザーズのライバル会社のボス、スカペリ役には「ゴッドファーザー」シリーズで知られるジャンニ・ルッソ。クッパと行動を共にする女性レナに演劇界でも高く評価されるフィオナ・ショウ、ヨッシーの声には動物の鳴き真似の上手さで知られるフランク・ウェルカーとビッグネームが並んでいる。
そしてなによりも驚くべきは、クッパを演じているのが『イージー・ライダー』(69)や『ブルーベルベット』(86)などのデニス・ホッパーだということだろう。トゲトゲの甲羅をイメージしたかのような髪型や口から舌をペロペロと出す奇怪な仕草など、インパクト大な怪演はさすが!どんな作品にも全力で挑む役者魂を見せつけている。