斎藤工、新宿・歌舞伎町にオープンする新劇場で故・坂本龍一氏に感謝「ある意味残してくれた音の空間」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
斎藤工、新宿・歌舞伎町にオープンする新劇場で故・坂本龍一氏に感謝「ある意味残してくれた音の空間」

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斎藤工、新宿・歌舞伎町にオープンする新劇場で故・坂本龍一氏に感謝「ある意味残してくれた音の空間」

4月13日、斎藤工が新宿・歌舞伎町の109シネマズプレミアム新宿で、「映画工房×109シネマズプレミアム新宿 スペシャルトークイベント」の公開収録を板谷由夏工藤梨穂監督と行った。

【写真を見る】故・坂本龍一氏が残したものとは?
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2014年に惜しまれつつも閉館した映画館「新宿ミラノ座」の跡地に建設された東急歌舞伎町タワー内にある同劇場は、35mmフィルム映写機も備えており、イベントは映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の35mmフィルム特別上映直後に行われた。観客と共にフィルムで『ニュー・シネマ・パラダイス』を鑑賞した斎藤は「フィルム上映ってたまらないですね!しかも映画の内容が内容だけに、明日オープンする映画館で映画館がなくなるというシーンを見るという…。エモーショナルに囚われました。これを皆さんと共有できたことが幸せ。贅沢な時間でした」と感動。名作を映画館で観る重要性については「僕らは新作を追うことで手いっぱいになりがちだけれど、このような劇場で旧作・名作と触れ合う時間は自分にとっても必要な豊かな時間です」と満足していた。

映画への想いをたっぷりと語った斎藤工
映画への想いをたっぷりと語った斎藤工

一方、板谷は斎藤から「隣の席でグシュグシュという呼吸音が聞こえた」と号泣していたことを暴露されると「ハンカチなしで観てはダメ!ポップコーン用のウェットティッシュで目を拭いたものだからヒリヒリしています。映画愛しかない作品ですから、久々に観てやられました」と苦笑い。DVD世代の工藤監督も「高校時代にDVDでしか観たことがなかったので、劇場で初めて観て、しかもフィルムで。作品に没入できる時間でした」と喜んでいた。

斎藤工、工藤梨穂監督、板谷由夏
斎藤工、工藤梨穂監督、板谷由夏

同映画館では、故・坂本龍一氏が監修した音響システム「SAION -SR EDITION-」を全スクリーンに導入している。斎藤は「坂本龍一さんがケーブル1本にまでこだわってこの場所を残してくれた。いみじくもこのタイミングで、それは映画館のまた一つの価値というか、そういったものを体験するにふさわしい空間になっています」と感謝。板谷も「ここで作品を観て、音を体感したいですね」と改めて期待していた。


本イベントは、話題の映画やWOWOWシネマならではの特集の魅力を、斎藤工と板谷由夏が語りつくすWOWOWの映画情報番組「映画工房」(毎週金曜日午後9:30ほか放送・配信)と、オープンを明日14日に控えた同劇場のコラボによるもの。収録の模様は5月中旬に番組公式サイト上で公開される。

取材・文/石井隼人