【リレー連載第1回】棚橋弘至が「聖闘士星矢」から学んだ生き方「諦めずに自分を信じて強く立ち向かっていく。現状に満足せず、上を目指す」

インタビュー

【リレー連載第1回】棚橋弘至が「聖闘士星矢」から学んだ生き方「諦めずに自分を信じて強く立ち向かっていく。現状に満足せず、上を目指す」

新田真剣佑がハリウッド映画初主演を果たし、車田正美の大ヒット漫画「聖闘士星矢」を実写映画化した『聖闘士星矢 The Beginning』(4月28日公開)。本作では新田扮する主人公、星矢のはじまりの物語が描かれる。幼いころに姉と生き別れになり、スラム街の地下格闘技で生計を立てていた星矢が、ある男との出会いをきっかけに、女神アテナの生まれ変わりの女性、シエナを守るという自らの使命を知ることとなる。

【写真を見る】「聖闘士星矢」のカッコよさに魅了れた棚橋弘至。コスチュームも聖衣(クロス)の要素が!
【写真を見る】「聖闘士星矢」のカッコよさに魅了れた棚橋弘至。コスチュームも聖衣(クロス)の要素が![c]2023 TOEI ANIMATION CO., Ltd. All Rights Reserved

タイトルの「The Beginning」とは“はじまり”のこと。星矢が自身のなかに秘められた力、小宇宙(コスモ)の存在を知り、シエナを守る使命を告げられ、聖闘士としての道を歩みだしたように、誰の人生にも“はじまり”がある。「運命を、超えてゆけ。」という映画のキャッチコピーは、そんな“はじまり”を迎えた聖矢を鼓舞する言葉だ。MOVIE WALKER PRESSでは、世代を超えて人々に感動と勇気を与えるべく戦い続けるプロレスラーたちにその言葉を重ね、プロレス界のスター5人にインタビューを実施。「私の“The Beginning”」と題して、プロレス人生での出会いや気づき、ターニングポイントなどを語ってもらった。熱い想いを抱く彼らの言葉から、明日を生き抜くメッセージを受け取ってもらいたい。

第1回に登場するのは「愛してま〜す!!」の名言でおなじみの棚橋弘至。「僕もコスチュームに聖衣(クロス)の要素を入れているので、本編での聖衣の描写がすごく楽しみです」と目を輝かせる。少年時代にガッツリ「聖闘士星矢」に触れた棚橋は「予告のアクションとビジュアルだけでもかなり満足。『聖闘士星矢』を知っているからこそ、星矢が聖闘士星矢になるまでの物語は、合点がいく部分もかなりあると期待しています!」と本編が待ち遠しい様子だ。

「筋骨隆々な武藤敬司さんが圧倒的にカッコよくて、僕のアイドルでした」

日本の大人気漫画がハリウッドで実写化されることについては「ジャパニーズクオリティを世界へ、という感じでいいですよね」とニコニコ。世界興行でも人気の新日本プロレスも同じような気持ちで届けていると自信をのぞかせた。そんな棚橋がプロレスと出会ったのは、小学生のころ。祖母の影響だったと思い出を振り返る。「金曜夜8時には『ワールドプロレスリング』を祖母と観るのが定番。放送時間が土曜夕方4時に移っても、家族でプロレスを観るのは習慣でした」。

家族でプロレス番組を観戦するのが定番だった棚橋だが、高校までは野球に夢中。「甲子園には行けない進学校。野球は大学でも続けるつもりでしたが、受験勉強の息抜きに深夜の『ワールドプロレスリング』を観るようになったら、すっかりハマっちゃって(笑)。武藤(敬司)さん、蝶野(正洋)さん、橋本(真也)さんの闘魂三銃士や藤波(辰爾)さん、長州(力)さんも現役バリバリの時代。岐阜出身の橋本さんも好きだったけれど、一番惹かれたのは華がある武藤さん。腕も太いし、胸もでかい。筋骨隆々な武藤さんが圧倒的にカッコよくて、僕のアイドルでした」と棚橋のハートを掴んだ時代のプロレスの魅力に触れた。


「棚橋弘至」という名前には、プロレスラーとの縁がある。「『至』という止め字はアントニオ猪木さんの本名、猪木寛至からいただいたもの。父が猪木さんのファンで息子に同じ文字をとつけたそうなんです。生まれながらにしてプロレスラーになる宿命を背負って生を享けました。星矢と通じるところがありますよね」と誇らしげに微笑んだ。

■『聖闘士星矢 The Beginning』リレー連載
プロレス界のスターが語る「私の“The Beginning”」

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