ギョッとするタイトルに秘密が!?“キミスイ”映画版も泣ける!
ベストセラー作家・住野よるの同名小説を実写映画化した『君の膵臓をたべたい』(7月28日公開)。そのショッキングで奇妙なタイトルからは内容を想像しがたい本作、いったいどんな物語なの?と不思議に思う人も多いだろう。
“君の膵臓をたべたい”というタイトルを聞いただけでは、『羊たちの沈黙』(91)や『進撃の巨人』シリーズで描かれるような、カニバリズム(人肉嗜食)を彷彿し、「怖い話なの?」と血生臭いホラーを連想してしまうかもしれない。
しかし、本作にはそんなイメージを大きく裏切る、美しい青春物語が展開する。原作は発売されるやいなや、若い世代の女性層を中心に“泣ける小説”として瞬く間に口コミが広がり、80万部を突破する大ヒットを記録。2016年本屋大賞第2位を受賞するなど高評価を得た、正統派の感動作なのだ。
物語の主人公は、膵臓に重い病気を抱える女子高生の山内桜良と、彼女の病気を唯一知るクラスメイトの“僕”。余命わずかにも関わらず、笑顔を絶やさず太陽のように輝く桜良に対し、内向的な性格の“僕”が、恋愛とも友情ともいえない複雑な感情を募らせていく。
「私も君も、一日の価値は一緒だよ」や「未来って意味?私には持ち合わせがないよ」など、桜良の切ないセリフの数々に胸を締めつけられる。純粋な感情が丁寧に積み重ねられていくストーリーを観終わった時には、“君の膵臓をたべたい”というタイトルの真意に気づかされ、鳥肌&落涙必至!!
主演には、桜良役の浜辺美波と“僕”役の北村匠海というフレッシュな若手俳優2人を抜擢。さらに、小栗旬と北川景子らが出演する、原作では語られなかった“12年後の物語”も盛り込まれている。高校時代とその後の時間軸が交差する映画版オリジナルの展開も見逃せない。
ギョッとするタイトルだけで敬遠するのはもったいない、感動作『君の膵臓をたべたい』。きっと“食べず嫌い”では後悔するはず!【トライワークス】