綾野剛、岡田准一との再共演は「目標だった」と告白!がっつり対峙する役柄は「ただただ幸せ」

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綾野剛、岡田准一との再共演は「目標だった」と告白!がっつり対峙する役柄は「ただただ幸せ」

岡田准一と綾野剛が共演するクライムサスペンス映画『最後まで行く』(5月19日公開)の大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶が4月26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、岡田と綾野をはじめ、広末涼子、磯村勇斗、柄本明が登壇。岡田と綾野が共演の感想を明かした。

『最後まで行く』大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶が開催された
『最後まで行く』大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶が開催された

一つの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描く本作。次々に災難が降りかかる刑事の工藤を岡田が演じ、工藤を追う謎のエリート監察官の矢崎を綾野が演じている。監督は、『新聞記者』(19)や『ヤクザと家族 The Family』(21)、『余命10年』(22)などの藤井道人監督が務めた。

この日は小雨がパラつくなか、TOHOシネマズ六本木ヒルズの大階段をメンバーが笑顔で闊歩。岡田は「会心の出来。ボス戦での会心の一撃が出たような、喜びにあふれる作品ができあがりました。観ていただければ、本当におもしろい作品だと思ってもらえると自負しています」と並々ならぬ自信をのぞかせ、フォトセッションではガッツポーズを見せた。

ガッツポーズを見せた岡田准一
ガッツポーズを見せた岡田准一

完成披露舞台挨拶には、藤井監督も台湾からリモートで参加した。藤井監督とは初タッグとなった岡田は「僕はちょっと年上になるんですが」と口火を切り、「こんなに信頼できて、芝居を愛していて、映画を愛していて、自分以上にこんなに考えているんだと思うような監督。信頼しかない」と全幅の信頼を寄せた。

藤井監督は、台湾からリモートで参加した
藤井監督は、台湾からリモートで参加した

藤井監督が率いるチームにも30代のスタッフが集まっていたそうで、岡田は「スタッフ全員がおもしろい。それを藤井監督がまとめきれている。新しい映画の作り方というか、ニュージェネレーションとしての映画界の希望、光を感じた」と藤井組は日本映画界の希望だと語っていた。完成作に自信を見せた岡田だが、台本を読んだ段階で興奮するものがあったという。「僕で言うと、『木更津キャッツアイ』や『SP』とか『永遠の0』とか、やる前からいい匂いがするというか。これはおもしろいものができそうだなという、匂いがあったりするんです。同じようなことを感じた作品」と自身の代表作をあげながら、力強く語った。

綾野剛、岡田准一との共演に感激しきり!
綾野剛、岡田准一との共演に感激しきり!

同じく藤井組初参加となった広末も「とにかく勢いのある現場。スピード感、熱量、若さ、どれをとってもキラキラしている。私はここ数年、こんなにハードな現場を見たことがない。そう簡単には出来上がらない映画。それはこのチームだからできたもの」と藤井組の魅力を口にする一方、綾野は、「シンプルにかっこいい。妥協なく、全部署にリスペクトを持って、誰よりも楽しむことを忘れない」とタッグを重ねてきた藤井監督に最敬礼。「准一さんや広末さんが出演されたことによって、また藤井組がアップデートしていく姿を見つめさせていただいた。僕自身もワクワクした。藤井監督がどこまで行くのかというのも、個人的に楽しみ。一緒にいろいろな景色を共有していきたいと思わせてくれる監督」と熱弁した。磯村も藤井組には複数回参加しているが、「新しいジャンル、テーマにどんどん切り込んでいく姿は尊敬もするし、かっこいいお兄ちゃんみたい。参加するごとに、成長させてくれる現場」とやはり特別な現場だと話した。

TOHOシネマズ六本木ヒルズの大階段を闊歩!
TOHOシネマズ六本木ヒルズの大階段を闊歩!

そんななか、柄本は「僕ね、藤井監督知っているんですよ。渋谷に金王道場という剣道の道場があって、そこにうちの長女、長男、次男が通っていた。うちの長女は、(藤井監督と)一緒のチームで戦っている」と藤井監督との意外な縁を告白。「剣道がすごい強い。危険なんです。岡田准一と一度戦うといいかも」と提案して、会場を笑わせていた。柄本の話を笑顔で聞いていた藤井監督は、「大変恐縮です」とキャスト陣からの言葉に感謝。「アクションや喜劇にも挑戦したいと思っていたタイミングに、企画をいただいた。コロナ禍で、どう映画館で映画を楽しんでもらえるかを悩んでいたので、これはまたとないチャンスだなと思って興奮した」と本作に込めた想いを明かしていた。


笑ったシーンについて、密談中の綾野剛と磯村勇斗
笑ったシーンについて、密談中の綾野剛と磯村勇斗

岡田が主演した『SP 野望篇』(10)にワンシーンだけ綾野が出演していたが、2人が本格的に共演をするのは今回が初とのこと。岡田は「(『SP』の時に)『これから売れる方です』とご紹介いただいた」と微笑み、「それから時を経て、知り合いを通じて『一緒に共演したいです』とお声がけいただいたりもしていたけれど、それがやっと実現した」と綾野との共演に感慨深げ。本作では濃厚な対峙を果たし、岡田は「(共演して)おもしろかったです。敏感になるように、皮膚を剥いで現場に立っているような役者さん。覚悟を強いてくる役者さんでもある。本当に車をぶつけてくるかもしれないなという雰囲気がある。『いまは綾野じゃなくて、矢崎なんで。なにか』みたいな」と笑いながら、「役柄として生きる覚悟がある。役者という匂いがする役者さん。いい役者さんだなと、すごく思った」と大絶賛していた。

綾野は「『SP』の時に初めてお会いして、その時にかけていただいた言葉も全部ずっと覚えている」と忘れられない出会いだったそうで、「一つ自分が成長した姿で、また共演したいというのが目標だった。この作品が叶えてくれたことがうれしかったです。なによりも大変だったのは、現場で准一さんへのリスペクトが役を通して漏れてしまわないかということ」と岡田に憧れるあまり、心配もあったと笑顔。「准一さんのお芝居を目の前で見られた喜び(があった)。ただただ幸せでした」と喜びをかみ締めていた。

取材・文/成田おり枝

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