「緊急取調室」の魅力はキャラクターにあり!クセ者揃いな“キントリ”メンバーたち
天海祐希主演の大ヒットドラマ「緊急取調室」のシリーズ完結編『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』(6月16日公開)。警視庁捜査一課の取調べ専門チーム「緊急事案対応取調班=通称・キントリ」が取調室を舞台に、厄介な被疑者と“言葉の銃撃戦”を繰り広げる本シリーズでは、天海祐希演じる主人公の刑事、真壁有希子を筆頭に、クセ者揃いの取調官たちによる連携プレイも見せ場の一つだ。そこで劇場版の公開を前に、実力派の名バイプレイヤー陣が演じる個性豊かな主要キャラクターたちをチェックしていこう。
劇場版では、キントリメンバーたちがかつてない最強の敵と対峙していくことに。巨大台風が国内に甚大な被害をもたらす最中、内閣総理大臣の長内洋次郎(市川猿之助)が暴漢(佐々木蔵之介)に襲撃されるという衝撃的な事件が発生。事件が警視庁緊急事案に認定されたたことでキントリチームが緊急招集される。真壁ら取締官たちは冴えわたる頭脳と話術や熟練のチームワークで取調べをしていくなか、重要参考人として浮かび上がったのは長内総理だった。
巧みな話術を武器に真実を暴き出す!敏腕取調官・真壁有希子(天海祐希)
女性初の捜査一課特殊班(SIT)の長として活躍するも、バスジャック事件で犯人との交渉に失敗したことからキントリに配属。犯罪を強く憎み、事件の真相を暴いて被疑者の隠す本心を「マル裸にする」ことを信条に取調べに臨む一方で、ある事件で夫を亡くし、娘と息子を一人で育てる母親としての顔も持っている。かつては上にも下にも媚びない一匹狼タイプだったが、次第にキントリチームに連帯感を覚え、メンバーたちとの絆も強固に。「おもしろくなってきたじゃない?」が口癖で、事件が舞い込んでくると、持ち前の正義感で俄然やる気を見せる。劇場版では、まさかの総理大臣の取調べのために動きだす。
決断力でキントリをまとめ上げる管理官・梶山勝利(田中哲司)
冷徹な判断力と要領の良さで出世を重ねてきた、キントリを統括する管理官。昔からよく知る真壁の交渉能力に目を付け、キントリメンバーに抜擢した張本人でもある。取調べの際は、事件の特性からチームの誰に担当させるのかを決定する役目を担う。キントリメンバーに絶大な信頼を寄せる一方で、真壁に対してはほかとは違う特別な感情が見え隠れする様子も。キントリチームに出動命令がくだると「皆さん、出番です」と告げ、その一言でチームを奮い立たせる。ついに“最後の出番”となる劇場版でも梶山は頼もしいリーダーシップを見せてくれるのか?
公安部出身でキントリきっての頭脳派・小石川春夫(小日向文世)
おだやかで被疑者にはソフトに対応する一方で、徹底した洞察力を発揮して追い込んでいくキントリメンバー。普段はいつも笑顔で、真壁をからかったり皮肉を言ったりすることもあるが、有能な同僚として認めている。真壁やチームメンバーたちからの呼び名は「春さん」。劇場版では、強大な敵となる総理大臣と対峙しようと突き進む真壁をたしなめ、チームに亀裂が!?チーム団結に欠かせない小石川の動向にも注目だ。
短気で口も悪いが、海千山千の経験で被疑者に挑む!菱本進(でんでん)
刑事人生の大半がマル暴一筋で、見た目も物言いもまるでヤクザ…なキントリメンバーの一人。おだてや脅し、取引を持ちかけ、豊富な経験からあらゆる手を使って犯人を落とす。当初は真壁のことを揶揄することもあったが、次第にその高い能力と根性を心から認めるようになり、真壁からも「ひしやん」と呼ばれる仲に。劇場版でも、年齢を感じさせない菱本らしさあふれる活躍を見せてくれそう。
画像解析のエキスパート・玉垣松夫(塚地武雅)
2019年放送の「3rd SEASON」から登場したキントリメンバーの一人。警視庁「サイバー犯罪対策室」の刑事で、画像から人の心理状態なども瞬時に読み取ることができる。高いスキルからさまざまな情報収集も任されている。チームメンバーからの愛称は「タマちゃん」。
負けず嫌いの自信家・生駒亜美(比嘉愛未)
2022年放送の「新春ドラマスペシャル」でキントリに新規加入した刑事。警視庁内における女性の地位向上を目指し、先輩である真壁にも堂々と自分の意見を言うほど、物怖じしない性格。劇場版では、かつてないほどの危機感を覚えながらも事件と向き合っていく勇姿を見せる。
皮肉屋だが奥底には熱い正義感が!酒井寅三(野間口徹)
生駒と同じく「新春ドラマスペシャル」から加入したキントリメンバーの1人。元捜査二課で詐欺や不正取引を担当していた経験などから、常に周囲を俯瞰し、細かい矛盾などにもいち早く気づく頭脳派ながら、なにかとひと言多い皮肉屋。劇場版では、強大すぎる敵の総理大臣に臆しながらも、チームメンバーと共に最後の闘いに挑む姿が描かれる。