ジョニー・デップ、若く美しいジャック・スパロウは「奇妙な感じ」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ジョニー・デップ、若く美しいジャック・スパロウは「奇妙な感じ」

インタビュー

ジョニー・デップ、若く美しいジャック・スパロウは「奇妙な感じ」

人気シリーズ最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(7月1日公開)を引っさげて来日したジョニー・デップ。ジョニーが合同インタビューに登壇し、孤高の海賊キャプテン・ジャック・スパロウについての思いや、若き日のジャックについての感想を語ってくれた。

本作では、“海の死神”と呼ばれる宿敵サラザール(ハビエル・バルデム)が復活し、ジャックとの運命の戦いが繰り広げられていく。サラザールは、ジャックの過去を知る男で、今回は積年の恨みをはらそうとする。

サラザールが絡んでくるので、“ジャック・スパロウ”誕生のエピソードが描かれる点が興味深い。必然的に、見目麗しい若き日のジャックも登場するのだ。

ジョニーは「自分が若い頃はああいう顔だったのかなあ」と言いながら苦笑い。「若い頃の自分を見るのは奇妙な感じだ。ちょっとシュールで滑稽だし、本当に僕なの?と思ってしまう。

どんどんテクノロジーが進んでいくと、いつか(故人の)ハンフリー・ボガートやマーロン・ブランドも主演ができるかもしれないね。でも、仮に彼らとの共演が可能になったとしたら、僕だけが仕事をするのはズルい気がする」。

ジョニーは、ジャック・スパロウというキャラクターと自分自身は全く違うと言う。「いろんな役を演じられるのが俳優という職業のいい点だ。僕は絶対に私生活ではジャック・スパロウのような行動はできない。役になりきるからこそ、ああいう行動ができるんだ」。

ジャックの魅力については、気ままな自由人なところだと受け取めている。「ジャック・スパロウは、人生において一度だって物怖じしたことはない。何でも言いたいことをやって、やりたいことをやっている。よく俳優が、演じる役柄について『アームを描くように変化して、ある到達点に行く』という話をするけど、ジャックはずっと同じ場所に留まったままだ」。

役作りについては、ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズを参考にして役作りをしたと言っていたジョニーだが、今回は人気アニメ『ルーニー・テューンズ』のスカンク、ペペ・ル・ピューも参考にしたと明かした。

「ジャック・スパロウはカッコいいとかげのようでもあるし、スカンクのペペ・ル・ピューのような存在とも言える。実際にスカンクって臭うんだよね(笑)」。

合同インタビューでは終始ご機嫌で、サービス精神たっぷりにおちゃめなやりとりをして記者陣を笑わせてくれたジョニー。

たとえば、男性記者の履いている靴が「気に入ったのでほしい」と懇願したり、ジョニーの顔が編み込まれたニットベストを着用していた女性記者に「母が気に入りそうだ」と言って喜んだり、フォトセッションで「バックショットも」とお尻を向けたりして、記者たちは大ウケだった。

また、最後には数人の記者とハグまでしてくれ、惜しまれつつも会場を去っていった。いつも手厚いファンサービスで知られるジョニーだが、改めてビッグスターとしての大らかさや懐の深さも再確認させられた。【取材・文/山崎伸子】

関連作品