みやぞん&西野未姫が『TAR/ター』ケイト・ブランシェットの名演に驚愕!「まるでホラー映画を観ているよう」
本年度アカデミー賞の作品賞ほか主要6部門にノミネートされた映画『TAR/ター』(5月12日公開)の公開記念イベントが5月7日に東京都内で開催され、みやぞん、西野未姫が登壇。ケイト・ブランシェットが天才指揮者を演じた映画にちなみ、マエストロのようなフォーマルファッションで本作についてトークを繰り広げた。
ケイト・ブランシェット主演、トッド・フィールドが監督を務めた本作。世界最高峰であるオーケストラの一つとされるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター(ブランシェット)の苦悩を描くサイコスリラーだ。
いち早く本作を観たという2人。リーゼントヘアの前面に映画タイトルの“ター”の文字を貼り付けたみやぞんは「ケイトの演技がうまいので演技に見えない。まるでドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』を観ているようだった。カメラもドッキリカメラの画角と配置みたいだった」とリアルな作りに脱帽。西野は「まるでホラー映画を観ているような気分になって、怖すぎて目をつぶりたくなるシーンもあったけれど、展開もおもしろくてドキドキワクワクした」と大興奮で、「ターがサイコパスに見えるような狂気的なシーンもあったけれど、人は誰しもそういうものを心の奥底に隠し持っているのではないかと考えさせられた」と語る。
さらに音楽の道にストイックゆえ、狂気を帯びていく主人公のターについてみやぞんは「あまり寝ていないときのロケ中は僕もターのような気持ちになる。やはり人は余裕があったほうがいい」と共感しきり。一方、アイドルグループ「AKB48」に所属していた過去のある西野は「総選挙で順位をつけられたりして、間近でポジションの差を感じるグループだったので、私も狂気チックなところが食欲に出て15kgくらい太った。悲しみやプレッシャーがすべて食欲に出た。当時はやせている子のお弁当も食べていました。『TAR/ター』を観てそのころを思い出した」と告白した。
また“強いリーダー像”に話が及ぶと、みやぞんは「自分のなかには強いみやぞんリーダーがいて、年に2回くらい出てくる。車やスマホやソファーなど5万円以上の買い物をする時に出てくるアイツがリーダー」と独自のリーダー論を熱弁。お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭壱と昨年結婚したばかりの西野が「山本さんは55歳で、私とは歳が離れているけれど、精神年齢は小学生。歳が離れていてもリーダーとしての立場は逆転するかも。昨日も歯磨きをしないで寝ようとしたので叱りました」と夫婦関係のパワーバランスを語ると、独身のみやぞんは「男性はそういう人にシビれる。僕だって女性から怒られるとドキッとしますから」と明かしていた。
最後には、西野が「ホラーのような怖さもありつつ、展開が気になってついつい見入ってしまうおもしろさがある映画。映画を観たあと1、2時間でもしゃべっていられるはず」と本作をアピール。みやぞんも「クラシック音楽を知らなくても興味深く観られる映画です。ワインとビターチョコのセットで観てほしい。僕はラッキョウとビールをお供に観ました」と笑顔を見せつつ、驚愕のラストシーンは必見だと呼びかけていた。
文/成田おり枝