「アフレコというのはものまねではない」宮野真守のインタビュー到着!『シャザム!~神々の怒り~』ブルーレイ&DVD発売決定
< 宮野真守インタビュー>
今回、シャザムの吹替声優にオファーされて「うれしかったですね」と笑顔を見せた宮野は、「前作も楽しく観させていただいていたんですが、まさか自分にオファーが来るとは思っていなかったので。光栄に思います」と喜びのコメント。そして『シャザム!』シリーズについて「子どもがスーパーパワーを持ったらどういう展開になるんだろうというコメディ的な要素が魅力」と切り出した宮野は、今回の最新作を「でも更に今回は彼らがヒーローになってからの話なので、彼らなりに自分のパワーと向き合い、自分たちにできることにまっすぐに向き合うようになる物語となっています」と説明する。
大人の事情がわからず、”神々”を怒らせてしまったシャザムは、巨大ドラゴンを引き連れて地球に襲来した”神の娘”三姉妹との戦いを余儀なくされる。
「本来ならここで壮絶な戦いになりそうなんですけど、その戦い方が子どもっぽくて、そこすらもコメディになるというか。もちろん子どもだからうまくいかないこともたくさんあるし、失敗してばかりなんですけど、それでも真摯にヒーローに向き合おうとするその姿が、僕にはとても愛おしく感じられて。僕たちも普段の暮らしのなかでうまくいかないなと思うことも多いと思うんですけど、そのなかで自分が大切にしていることはなんなのか、一緒に考えてくれるような、温かい作品だなと思いました」という。
今回の吹替に挑むにあたり、「家でめちゃくちゃ練習しました」と明かした宮野。
「もちろんそれは声優として、いつもやってることではあるんですけど、今回のシャザムに関して言うとザッカリーさんの表現がおもしろすぎたということがあります。そして自分自身が今、吹替をやる上で大事にしていることが、どんどんアップデートされているというか」。
もともと彼の声優としてのキャリアは、海外ドラマ「私はケイトリン」(00~02)のグリフェン役の吹替から始まっている。
「1年のレギュラーだったんですけど、その時は右も左もわからず、とにかく音響監督さんの言うことに食らいついてなんとかやっていたんですけど、そのなかでも自分なりにこうやりたい、というような想いが湧いてきたんです。それこそ(本作主人公の)ビリー少年がスーパーパワーを得たように、僕も18歳の時にアフレコというパワーをもらったんです」。
そうしていろいろな作品に携わるうちに、自分なりのスタイルを探り当てていったという宮野。だが近年は実写作品や、舞台などに立つ機会も増えて「自分の肉体でやることの難しさをさんざん味わったからこそ、ザッカリーさんの表現がものすごく尊く感じられたというか。どういうアプローチであれを出しているんだろう、というのがすごく興味津々だった」という。
それゆえに「僕が吹替えを担当させていただくなら、いままでのノウハウもすべて注ぎ込んだ上で、どうにかザッカリーさんの表現に食らいついて、ザッカリーさんの表現に一番おもしろく寄り添おうと思った」という宮野。
「ここでこういう表情をしてるんだとか、急に大声を出すとか、急に静かになるんだなとか。まずはザッカリーさんの表現を研究して、それを台本にしっかりとメモしました。もちろん英語と日本語は違いますし、アフレコというのはものまねではないので、それらの想いをしっかりと咀嚼してアプローチをしていきました」と振り返った。
さらに、彼にとっての印象的なDCヒーローについて聞いてみると、バットマンだという答えが。「中学校の時に、2対2くらいで初めてデートで見に行ったのが『バットマン』だったと思います!」と振り返った宮野は、「デートというよりも、みんなで映画観に行こうぜ、くらいの感覚だったかもしれないですが。そういう意味でもDCヒーローだと、バットマンが印象に残っていますね。バットマンのCDも持っていましたし、やっぱりカッコいいなと思いますね」と笑顔で付け加えた。
文/サードアイ
7月19日(水)発売
・シャザム!~神々の怒り~ ブルーレイ&DVDセット(2枚組) 価格:5,280円
・【初回仕様】シャザム!~神々の怒り~ ブルーレイ&DVDセット(2枚組/ブックレット付) 価格:6,380円
・【初回仕様】シャザム!~神々の怒り~ <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組/ブックレット付) 価格:8,580円
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント