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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』“海の生物”の制作秘話を明かす映像やプロデューサーのインタビューが到着

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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』“海の生物”の制作秘話を明かす映像やプロデューサーのインタビューが到着

<スタッフのインタビュー>

「アバター」シリーズのジョン・ランドー
「アバター」シリーズのジョン・ランドー[c]2023 20th Century Studios.

●ジョン・ランドー(プロデューサー)

Q.映画の視覚効果と言えば「アバター」シリーズが真っ先に思い浮かびますが、今回のアカデミー賞受賞について、お聞かせください。

「アカデミー賞視覚効果賞を受賞したことは、ステージに上がることを許された4人だけでなく、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に関わったすべての人々の(すばらしい仕事の)証しだと思います。また、僕たちのキャストの演技を称えるものであり、ここロサンゼルスにあるラボを称えるものでもあり、WETAのエフェクトチームへの賛辞でもあります。そして、ジム(ジェームズ・キャメロン)の監督ぶりを称えるものだと思います。彼がいなければ、こういうことが起きることはあり得なかったので」

Q.今作では、特に水中の撮影でHighFrameRate(HFR)を導入され、劇場公開時も大きな話題となりました。これはデジタル配信やブルーレイなどにどう影響していくとお考えですか?

「いま、僕たちがハイフレームレートを選んだのは、映画館がハイフレームレートを実現できたからだと思います。僕たちは、ホームエンターテインメントのディストリビューターやテレビメーカーに、家庭でもハイフレームレートを採用するようにと働きかけています。でもいまはまだ、それを保証するほどの普及率はないです。だから、いまのところ家庭用では標準的なフレームレートを使っているけど、それが実現したときには付加価値を与えることができます」

Q.撮影にはバーチャル・カメラを導入されましたが、どのような点が革新的なのでしょうか。また、映画作りにはどのような影響がありましたか。

「バーチャル・カメラは、ジムが実写のセットと同じように、バーチャルなキャラクターにカメラを向けることができるツールです。ダイナミックなショットやエモーショナルなショットを、彼が『タイタニック』に持ち込んだのと同じ映画的な感性で撮影することができます。どの監督にも独自のスタイルがあるものですが、僕はピーター・ジャクソンやスティーブン・スピルバーグが、バーチャル・カメラを使って仕事をしているのを見たことがあります。彼らは、ジムとはまったく異なる感性をそこに持ち込んでいました。だから、僕にとっては、作家が自分のビジョンを実現できるようなツールを作ることが重要です」

Q.このすばらしい映像を自宅で楽しみたいと思うファンも多いはずです。デジタル配信やブルーレイなどでのおすすめの楽しみ方はありますか?

「『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を自宅で観たいファンに言いたいのは、(途中で)邪魔されることなく観てください、ということです。座ってください。この世界のこれらのキャラクターたちに夢中になって、この映画が元来そう見られるべきであるように、“一気見”で体験してください」


文/山崎伸子

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