北村匠海、『東リベ2』公開を迎え感無量!「ステージに立っていない仲間も含めて、僕たちがこの映画に費やした時間に嘘はない」
大ヒットした映画『東京リベンジャーズ』 (21)の続編2部作の後編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』の公開記念舞台挨拶が7月1日に丸の内ピカデリーで開催され、北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、眞栄田郷敦、清水尋也、高杉真宙、高良健吾、間宮祥太朗、吉沢亮、英勉監督がズラリと登壇。無事に公開を迎え、北村が仲間への感謝を熱く語った。
原作は、人生にリベンジするために過去に戻るたびに成長を遂げていく主人公タケミチの姿、共に力を合わせ立ち向かう熱い仲間たちとの絆が支持を集め、世界累計発行部数7000万部を超える人気コミック。北村を主演に迎え映画化した前作の続編となる今回は、ファンの間でも高い人気を誇る「血のハロウィン編」が題材。2部作前編の『運命』に続き、東京卍會結成メンバーたちを引き裂く過去の悲劇と壊れてしまった仲間の絆、そしてタケミチが最悪の結末を止めようとする姿を描く。
本作をめぐっては、場地役で出演する永山絢斗が6月16日未明に大麻取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されたことを受け、公開が危ぶまれていた。ステージに姿を現した北村は、「まず公開できたことを感謝しています。とにかく、ありがとうございます。皆さんのおかげですという一言に尽きる。これだけの仲間たちがステージに集まってくれました。そこにも感謝していますし、胸が熱い想いです」と感無量の面持ちを見せた。
撮影現場でも、英監督が「リハや段取りから皆さんトップスピードでやってくれる。こっちもすぐに撮りたくなっちゃう。『カット!』という声をかけても、みんな聞こえていない。あっちぃなあ!と思った」と語るほど、世代を代表する俳優陣が、信頼関係を積み重ねながらそれぞれものすごい熱量で挑んでいたという本作。
このメンバーでステージに立つことはこの日が最後になるとあって、司会から「仲間たちに言いたいことは?」と聞かれた北村は、「ありがとう、マジで」としみじみ。「すげえ青春だったな、という感じがしていて。僕は、役者人生のなかでもいろいろなターニングポイントがあって。『ブタがいた教室』や『鈴木先生』『仰げば尊し』など、そのたびにいろいろな同世代の仲間たちと出会ってきた。『東京リベンジャーズ』では主演という立場で、自分が誇れる仲間たちが一緒に作品と向き合ってくれて、一緒にいろいろなことと戦ってくれて、たくさんの人たちに観ていただけるゴールを迎えられた」とお礼を述べ、「(今日が)最後になってしまうと思いますが、また会いたいなとシンプルに思う。もしかしたら自分が悪役で裕貴くんと戦うとか、お亮とバディを組むとかいろいろとあると思うんですが、ずっと役者仲間として、共に映画だったり、ドラマだったりを作り上げていきたいなと思っています」と前を向いた。
ドラケン役の山田は「正直に言えば、みんなでここに立ちたかったなというのはあります」と口火を切り、「僕はみんなよりちょっと年上なので、みんなのことを引っ張れたらなと思っていたんですが、みんな本当にすごい存在感で、自分の力を存分に発揮していた。『俺、必死でみんなについていかなきゃ』というくらい力のある人たちとご一緒できて、本当に刺激になりました」と周囲に敬意を表しながら熱くコメント。マイキー役の吉沢も「あんなことがあって、公開がどうなるかと不安な想いもあったと思う」と打ち明けた。「公開できるとなって、今日みんなで会っても、普段と変わらなくて。それぞれが楽しそうにやっている感じがあって、このチームはやっぱり強いんだなと改めて思いました」と実感を込め、北村、山田と同じように「ここにいる皆さんは、今後また別の形でもお会いできそうな皆さん。『また会いたいな』と思う。今後ともよろしくお願いします!」と仲間との再共演を願った。
最後に「正直、公開はどうなるかわからなかった。いろいろとあった後に、プロデューサーには『僕は自分一人で立つことになっても、舞台挨拶はしたい。むしろそれ1回だけでいいんじゃないか』という話をした。と思っていたら、みんな集まってくれた」と告白した北村。「公開を待ってくれている人たちが(いるということが)、すべて。この映画を純粋に観てほしいという想いで、今日までやってこられた。きっとこのメンバーでステージに立つのは最後だと、僕自身も思っている。そういう寂しさもありつつ、このステージに立っていない仲間も含めて、僕たちがこの映画に費やした時間に嘘はない。みんな“do my best”で1秒1秒、真摯にマジで頑張りました」と舞台挨拶中に清水が口にした言葉を借りながら語り、「そういう映画がやっと届くということに、感謝しています。これからも『東京リベンジャーズ』という作品を愛していただきたい。僕たちもずっと愛し続ける作品。自分たちの子どものようなもの」と並々ならぬ愛情を傾け、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝