村井國夫、ハリソン・フォードから「長旅に付き合ってくれてありがとう」サプライズメッセージに感涙!

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村井國夫、ハリソン・フォードから「長旅に付き合ってくれてありがとう」サプライズメッセージに感涙!

世界中で人気を誇るアドベンチャー・シリーズの最新作にして、ハリソン・フォードがインディ・ジョーンズを演じる最後の作品『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開記念舞台挨拶が7月5日にユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、日本版声優を務めた村井國夫(インディ・ジョーンズ役)、井上和彦(フォラー役)、宝亀克寿(サラー役)、木村皐誠(テディ役)が登壇した。シリーズ1作目の『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(81)から42年間、インディの日本版声優を務めてきた村井に、フォードから感謝の想いを伝えるサプライズメッセージが到着。村井が感激の涙を流した。

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開記念舞台挨拶が開催された
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開記念舞台挨拶が開催された

「インディ・ジョーンズ」は、考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていくアドベンチャー・シリーズ。最新作では、“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝を巡り、インディが因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる。

軽快なトークで会場を盛り上げた村井國夫
軽快なトークで会場を盛り上げた村井國夫

大きな拍手に迎えられて登場した村井は、「インディ・ジョーンズに関わって、40年ほどになる。30代後半から始めています。40年間もこうやってできたということは、ハリソン・フォードと老いること、年を取っていくことも一緒でしたから。ずっと一緒に年を取って、僕もこれで(インディを演じるのは)最後。一緒にいろいろな道を歩いてきたことを、とても幸せに感じています」とフォードとの長旅を振り返りしみじみ。

フォードの吹替を初めて担当したのは、「(『スター・ウォーズ』の)ハン・ソロ」だという村井。「一緒に育ってきた。そこからハリソン・フォードを何本やっているか、自分でもわからない。『エアフォース・ワン』だとかいろいろやっています」とフォードとの縁を語り、「だから呼吸や表情もわかる。『これは皮肉を言っているな』とか。日常のインディとアクションのインディでは、全然顔が違ったりする」とにっこり。本作でフォードがインディ・ジョーンズを演じるのは最後とあって、「寂しい思いはします。今回、よくおやりになった。すごいアクションがありますから」とフォードの役者魂を称えていた。

ハリソン・フォードからサプライズ・メッセージ!
ハリソン・フォードからサプライズ・メッセージ!

この日は、ステージにフォードからビデオメッセージが到着する場面も。「日本の皆さん、國夫さん、こんにちは。1作目から参加していただき本当に感謝しています。日本語版インディを演じる、あなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです」というフォードからの心のこもった言葉に、村井は思わず感涙。会場からも惜しみない拍手が送られるなか、手で顔を覆った村井は「すばらしい。感激です。いつまでもお元気で、インディが終わったとしても、また次の作品も僕が吹替えをやらせていただきたい」と希望し、「ありがとうございます」と声を震わせた。


【写真を見る】感激の涙を流した村井國夫。会場からは惜しみない拍手が送られた
【写真を見る】感激の涙を流した村井國夫。会場からは惜しみない拍手が送られた

村井からフォードへのメッセージを送ることになると、照れ笑いを浮かべつつ「突然にハリソンさんからメッセージをいただき、本当に感激しております。40年のお付き合い。僕もお会いしたいと常日頃から思っているんですが、なかなかチャンスがなくて。今回ももしかしたらいらっしゃるかなと期待していたんですが、残念ながらお会いすることはできなかった」と思いの丈を吐露。「本当にあなたと一緒にいろいろな作品をできて、僕はうれしく思っています。スケールも違いますが、同じ俳優として常に参考にしながら、(作品を)何本も、何回も観ながら、あなたの演技の勉強をさせてもらっています。本当にありがとうございました」とお礼を述べると、会場からも大きな拍手が上がっていた。

井上和彦は、マッツ・ミケルセンとの裏話を披露
井上和彦は、マッツ・ミケルセンとの裏話を披露

またマッツ・ミケルセン演じる、インディの宿敵フォラーの吹替えを担当した井上は、「マッツさんの声をやらせていただくのは、今回で7作目」とコメント。『ドクター・ストレンジ』のプロモーションや、今年5月に行われた「大阪コミコン2023」でも来日したマッツと対面を果たすことができたそうで、「(大阪コミコンの)バックヤードでは、僕を見つけるなり『マイボイス!マイボイス!』と寄ってきていただいて。一緒に写真も撮らせていただいた。チャーミングでカッコいい方。その方の声ができて、本当にうれしく思っています」と目尻を下げていた。

取材・文/成田おり枝

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