広瀬アリスに「ミッション:インポッシブル」のアクションでチャレンジしたいものを聞いてみた!

インタビュー

広瀬アリスに「ミッション:インポッシブル」のアクションでチャレンジしたいものを聞いてみた!

「役柄に合わせて声質を変えられる声だけのお芝居は私にとって魅力的」

広瀬が語る、「一人二役」とは?劇場でその真相を確かめて!
広瀬が語る、「一人二役」とは?劇場でその真相を確かめて![c]2023 PARAMOUNT PICTURES.

アニメーションを含め、キャラクターのイメージに合わせ俳優をボイスキャストに起用することが多い昨今。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(19)や『バブル』(22)などアニメーション映画でも活躍している広瀬は、声の仕事は通常のお芝居とは違う準備をするという。「声優さんのお仕事は専門職だと思っているので、声のお仕事の時は新人の気持ちで取り組んでいます。役作りは映像や台本を何度も見返して、感じたことなどを台本にどんどん書き込むようにしています。台本段階の準備が普段より多いです」。
声の仕事は難しいが「広瀬アリス」を消せるおもしろさがあるという。「通常のドラマや映画のお仕事では顔と体と声を使って演じるので、アリスが強く出ていると感じることもあるんです。それはすごく嫌なので、役柄に合わせて声質を変えられる声だけのお芝居は私にとって魅力的。完全に自分を消せるお仕事です」と明かしてくれた。

「私の成長も楽しんでいただけたら」と5年ぶりの「ミッション:インポッシブル」への意気込みを明かす
「私の成長も楽しんでいただけたら」と5年ぶりの「ミッション:インポッシブル」への意気込みを明かす撮影/河内彩

1996年の第1作から27年にわたって愛されてきた「ミッション:インポッシブル」シリーズ。映画はジャンルを問わずなんでも観るという広瀬は幼いころからシリーズを観続けてきた。「母と兄がすごく好きで、小さいころから一緒になって観てきました。どんなピンチになっても最後にミッションが成功するとわかっているのに、ラストまでハラハラドキドキさせてくれるのが好き」と振り返るが、一番の魅力はやはりトム・クルーズのアクション。「あり得ないトム・クルーズさんのアクションを間近からちゃんと見せるという、このシリーズならではの撮り方が好きなんです。今回のポスターにもなったスカイダイビングもそうですし、ダイナミックな戦いもそう。だから映画を観ている間中、最初から最後までドキドキがずっと続くんだと思います」。

本作のポスターにもなった断崖絶壁からのバイクジャンプは圧巻!
本作のポスターにもなった断崖絶壁からのバイクジャンプは圧巻![c]2023 PARAMOUNT PICTURES.

「吹っ飛ばす側じゃなく、思い切り吹っ飛ばされるのを経験したい」

ラブストーリーからエンタメ大作まで幅広く活躍している広瀬は、自らもアクションの経験者だ。「思い出深いのは『地獄の花園』で、3人の俳優さんとタイマンするシーンはほんと楽しかったです」と回想し、挑戦してみたいアクションにワイヤーアクションをあげる。「ワイヤーは2回くらいしか経験がないんです。吹っ飛ばす側じゃなく、思い切り吹っ飛ばされるのを経験したいです」と笑う。デビュー前はバスケットボールに打ち込み、最近はスカイダイビングに挑戦する運動神経の持ち主だけに、特に苦手なシチュエーションはないという。ただし「ミッション:インポッシブル」シリーズのアクションでチャレンジしたいものを聞くと、「どれもNG」という回答が。「毎回観るたびに、なにやってるんだ、この人はと思っているので(笑)。飛行機につかまったまま飛ぶとか、高いところから落ちるとかどれも規格外すぎて絶対無理。骨が折れているのに走るとか、ついていけないです(笑)。だからこそトム・クルーズさんの作品はすごく価値があるんだと思います」。年齢を重ねながらも過激さを増す姿は驚きしかないと感嘆。「体力の衰えも一切感じさせないところは本当にすごいです。何歳になってもかっこいいし、すべて自分自身でやられる姿は尊敬します」。

年々衰えるどころか激しさを増しているトム・クルーズのアクション
年々衰えるどころか激しさを増しているトム・クルーズのアクション[c]2023 PARAMOUNT PICTURES.


映画を観るのは大好きだが、多忙のため仕事以外で映画館に足を運べなかったという広瀬だが、今年は久しぶりに『THE FIRST SLAM DUNK』をスクリーンで楽しんだという。「ずっとオフに外出しなかった私が久しぶりに映画館に行って、やっぱりいいなと実感しました。迫力が全然違うし、スクリーンと自分だけの世界に浸る感じがよかったです。映画館に行く間隔が空きすぎたので、時間を見つけてどんどん行きたいと思います」という広瀬は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』はまさに映画館で味わってほしい作品だと推す。「スクリーンで観ると一体感が全然違うと思います。スピードがとにかく速いし、POV(主観映像)も入ってくるから目が回るくらいじゃないかな。映画の中に入り込めるし、すごくよい時間が過ごせると思います」。

「ミッション:インポッシブル」ならでは絶対的な安定感もポイント。自身の演技にも手応えを感じている。「5年ぶりの待ちに待った作品だし、お馴染みのメンバーでテイストも変わってないけど、アクションはよりダイナミックになっているので本当に時間を忘れて夢中になれると思います。個人的には5年ぶりに続投させていただいた、私の成長も楽しんでいただけたらうれしいです」。

取材・文/神武団四郎

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