小栗旬&菅田将暉&橋本環奈「行けるぞ!」と『銀魂』に手応えを感じた瞬間は?
福田雄一監督のもと豪華キャスト陣が集結して、週刊ジャンプの看板コミックを実写映画化する映画『銀魂』(7月14日公開)。掟破りのパロディあり、個性派キャラクターの放つギャグあり、ビシッと熱いバトルあり。原作の世界観そのままに、爆笑必至の痛快なエンタテインメント作として仕上がった。果たして、主要キャストの小栗旬、菅田将暉、橋本環奈の感じる手応えとは?
江戸を舞台に、ぐうたらだけど、仲間を守るためには命がけで戦う男・銀時(小栗)と、彼の元に転がり込んだ新八(菅田)、神楽(橋本)ら仲間たちが、大バトルに挑む様を描く本作。福田監督が率いる撮影現場の様子を、小栗はこう振り返る。
小栗「福田監督の現場というのは、福田監督がずっと笑っているんです。ひたすら笑っている。だからこそ、どんどんキャストのみんながやりやすくなっていくと思うんです。次はこうしてみよう、ああしてみようという思いが出てくる」。
福田監督の笑い声が響く現場では、誰もが振り切った演技をしてみたくなる様子。その言葉通り、劇中では誰もが「この人のこんな顔、見たことない!」といった表情を見せている。3人にとっても、「この人がこんなことをしている!この映画、行けるぞ」と思った瞬間はあるだろうか?
小栗「僕は今回、歌を歌っているんですが、その歌を歌った瞬間、これは行けるぞと思いました(笑)。歌は初めて。レコーディングというものを初めてやりました」。
菅田「あはは!なんで、あの歌を歌うことになったんですか?」。
小栗「現場で盛り上がって、福田監督に『俺、歌った方が面白いかな』と言ったら、すぐに監督が作詞をしてきた。『銀魂』という原作自体も悪ふざけをするところがあるので、現場にも色々と楽しんじゃおうという雰囲気があって。食事をしながら『こういうことやったら面白いかもしれないですね』と言っているうちに、それが実現したりすることがよくありました」。
橋本「映画予告編の『銀魂音頭』もそうでしたね」。
個性派キャラクターが続々登場し、あちこちに笑いの起爆剤が存在する。菅田は「夢のような映画」と完成作を観た感想を吐露する。
菅田「お祭りのような、夢のような映画だと思いました。『銀魂』の笑いを全員が理解していたように思います。本当に贅沢な空間だった。そのなかで僕が『これは行ける!』と思ったポイントは、(中村勘九郎演じる)近藤局長ですね」。
小栗「そうだな!近藤さんを見て、これは勝った!と思った(笑)」。
橋本「あれは本当にヤバかったです!」。
3人が大いに盛り上がるのは、真選組の局長・近藤勲を演じた勘九郎について。勘九郎は、大半のシーンを全裸で挑むなど、近藤として大胆な演技を披露している。
菅田「まさかのちの国宝となるような人が、蜂蜜まみれになって立っていると思わなかったから!」
小栗「歌舞伎俳優って、そういうことするんだ!と驚きました(笑)。勘九郎さん、このために節制していたんだよね。久しぶりに会ったら、ものすごい締まった体をしていて。『どうしたんですか?』と聞いたら、勘九郎さんは『近藤役ですよ、これはやるでしょう!』と(笑)。この人、こんなに『銀魂』に情熱を傾けてくれていたんだと実感しました」。
橋本は、来島また子役を演じた菜々緒のクールさに感服する。
橋本「私は菜々緒さんとのバトルシーンがあったんですが、ものすごくかっこよくて!菜々緒さんは何をしてもかっこいい。私と菜々緒さんは、身長差が20センチもあるんです。なので、菜々緒さんの顔にキックをするのは、到達点が高すぎて大変でした(笑)。日々、筋肉痛でした」。【取材・文/成田おり枝】