高畑充希、ピンクの着物で『バービー』グレタ・ガーウィグ監督をおもてなし!マーゴット・ロビーの“圧倒的バービー感”に惚れ惚れ
世界で最も有名なファッションドールを実写映画化した『バービー』(8月11日公開)のジャパンプレミアイベントが8月2日に丸の内ピカデリーで開催され、グレタ・ガーウィグ(監督・脚本)、デイビッド・ヘイマン(プロデューサー)、日本語吹替版でバービー役を担当した高畑充希が出席。高畑はバービーピンクの着物で2人をおもてなしした。
完璧でハッピーな毎日が続く夢のようなバービーランドで暮らすバービーとケンが、ある日悩みのつきない人間の世界に迷い込み、本当に大切なものを見つけていく姿を描く本作。7月21日から全米で公開され、週末3日間の興行収入は1.55億ドル(約218億円)に達し、全米初登場1位、2023年公開映画のなかでナンバーワンスタートを記録している。監督として『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)や『レディ・バード』(17)を手掛け、『フランシス・ハ』(12)などでは女優としても高い評価を得ているガーウィグは、『バービー』のオープニング興行収入で女性監督として歴代最高額となる記録的な成績を叩きだした。
この日は鮮やかなピンクカーペットを歩き、集まったファンと交流を育んだ3人。「ハーイ!」と挨拶して会場から大歓声を浴びたガーウィグ監督は、「自分の作品を携えて日本にいるということが、とても光栄です。というのも、私は日本の映画が大好きなんです。皆さんにこの作品を観ていただけることを楽しみにしています」と笑顔を見せた。
高畑はもともと、ガーウィグ監督の大ファンとのこと。「監督のつくられる作品が大好きで、毎回映画館で拝見していました。ご本人に会えて今日はすごく感動しています」と喜びをかみ締めながら、「優しい眼差しで、人としても女性としてもとてもすてきな方だなと、今日はよりファンになりました」としみじみ。「この映画は、皆さんが抱いている印象とまったく違った鑑賞後感になると思います。皆さんがどんな感想を抱かれるのか、私自身も感想を楽しみにしています」と期待し、「この映画に関われて光栄」と語っていた。
高畑が洋画の吹替えを務めるのは、『シンデレラ』(15)以来2回目のこと。ガーウィグ監督は、「すばらしくて、感心した」と高畑の演技を絶賛した。「ユーモアをしっかりと捉えてくださった。本当にうれしい」と本作に欠かせない要素を表現していたと称えると、高畑は「大感激です」とにっこり。「さっきも『私は大阪出身で、大阪はユーモアの土地なんだよ』という話をしていた。大阪出身でよかったなと思いました」とうれしそうに話していた。
ヘイマンが「映画全体がダンスパーティと言えるような作品」だと魅力がたくさんあるとアピールした本作。高畑は、マーゴット・ロビー演じるバービーについて「かつて遊んでいたバービーが飛びだしてきたのかと思うほどの、“圧倒的バービー感”。こんなにバービーにふさわしい俳優さんってほかにいらっしゃらないんじゃないかと思う」とそのハマり具合に驚きつつ、「人形からどんどん感情が出てくる繊細な部分に、どんどん感情移入して没入させてもらった」と惚れ惚れ。またライアン・ゴズリング演じるケンには大いに笑わされたという。
ガーウィグ監督もゴズリングの歌唱シーンについて振り返り、「ケンには、アイデンティティを発見した喜びを表すシーンとして、ミュージカルシーンをぜひやってほしいと思っていた。ライアンがOKしてくれるまで、『やって、やって、やって!』と説得しました」と笑顔でコメント。「すばらしい歌声とダンスだった。ライアンによると、今回の歌のスタイルはいままでやったことがないもので、どこから来たかわからないし、二度と繰り返すことができないものなんだそうです」と明かすと、ヘイマンも「口では『できない』と言いながらも、やってみると、こちらが予想もしないようなパフォーマンスをしてくれる。いつも驚きを与えてくれる」とゴズリングの俳優力に感服していた。最後にはガーウィグ監督が「たくさんの方が一緒に笑ったり、踊りだしたくなったり、もしかしたら涙する。そういった体験をしていただければ」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝