「THE LAST OF US」キャストが語る、ペドロ・パスカルの遊び心ある撮影風景「お互いを驚かせ続ける演技ができる」
「どれもが愛をもって原作に沿っている」(マール・ダンドリッジ)
ーー本作を4K UHD、ブルーレイ、DVDで観る方に向けて、何度も観返してほしいシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
ルナ「やはり大規模なアクションシーンはエキサイティングだと思うので、そういう意味では第1話のアクションの勢いや昂揚感は改めて観たくなるのではないでしょうか。それから第6話での、主人公たちを襲う感染者の大群や、巨大なモンスター、ブローターの登場は何度も見直したくなるシーンの一つです。このクリーチャーに関しては、一時停止して、どこが実際に撮影されたものでどこがVFXなのか、それがいかにシームレスなのかを是非確認していただき、VFXチームのすばらしい仕事ぶりを見てほしいです。感銘を受けると思います」
ダンドリッジ「私がこの作品を何度も見続けられる理由は、ストーリーの要所要所にみられる“隙間”が理由です。どれもが愛をもって原作に沿っているし、具体的。それは脚本にも、演技にも、ゲームの象徴的なカットの美しいオマージュにも表れています。また、芸術的にも秀逸な作品で、初めて観た時には風景や美術、小道具などがどのくらい具体的なのかまではわからないかもしれませんが、本当に丹念に作り込まれていているし、それを叶える技巧も非常に優れています。
まるで一枚の絵が通り過ぎるのを、身を乗り出すようにして観ることができる。そのぐらい、すばらしいです。撮影現場でも常に感じていたことでもあります。職人技と芸術性に圧倒されて、思わず歩き回っていろいろ見たくなるんですよね。シーズンが進み、シーズン1を観直したりする際には、イースターエッグやゲームのファンに向けた美しい瞬間や小ネタなど、新たに気付くこともどんどん増えるんじゃないかと思っています」
ーーこれから本作を観る日本の視聴者にメッセージをください。
ルナ「すでにシーズン1を観ていて観直してくださる方も、初めての方も、4K UHD、ブルーレイだとすばらしいメイキング映像やインタビュー、デジタルコンテンツも観られるから、作品のより詳しい背景や文脈を知ることができるのがいいですよね。僕もメイキング映像を観るのが好きなので手に入れようかなと思っています(笑)。HBOで視聴すると、各話の最後に短い映像が付いていて、それをいつも楽しんで観ている方なので。4K UHD、ブルーレイだと、217日間の撮影を含めた、この作品の軌跡を味わえるように集められているので、それも楽しんでいただきたいですね」
ダンドリッジ「日本のみなさん、こんにちは。この物語に初めて触れる方も、何度目かの方も、この旅を経験しようとしてくださっていることを嬉しく思います。私は日本が本当に大好きです。生まれたのも日本です。なので、この美しい愛の物語、家族の物語、そして人間であることで経験し得る悲痛な想いが描かれるこの物語をご覧いただけることにワクワクしています。楽しんでいただきたいし、感動もしてほしいです」
文/久保田 和馬