「ストレンジャー・シングス」製作陣が贈る『ブギーマン』光の使い方をこだわりぬいた本編映像

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「ストレンジャー・シングス」製作陣が贈る『ブギーマン』光の使い方をこだわりぬいた本編映像

『キャリー』(13)、『シャイニング』(80)、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)などを生みだした、ホラー界の巨匠、スティーヴン・キングの小説を映画化するサスペンスホラー『ブギーマン』(8月18日公開)。このたび、本作の恐怖へのこだわりが詰まった本編映像が解禁となった。

【写真を見る】レンブラントやカラヴァッジョなどの名画から影響を受けたという光の演出が光る本編映像解禁
【写真を見る】レンブラントやカラヴァッジョなどの名画から影響を受けたという光の演出が光る本編映像解禁[c]2023 20th Century Studios.

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の製作会社21 Lapsのプロデューサーチームが贈る本作。母の突然の死から立ち直れずにいる女子高生のセイディ(ソフィー・サッチャー)と幼い妹ソーヤー(ビビアン・ライラ・ブレア)。そして、セラピストである父親もまた、妻を失った悲しみに打ちひしがれ、娘たちと向き合うことができずにいた。そんな心に闇を抱えたバラバラの家族に、得体の知れない恐ろしい“なにか“が忍び寄る。

そんな本作より、レンブラントやカラヴァッジョなどの名画から影響を受けた、暗闇における光の演出が詰まった本編映像が解禁となった。ホラー映画では、恐怖の中心にいる登場人物に観客が共感してくれるよう、真実味のあるリアルな世界を創りだすことが鍵となるが、本作の撮影監督を務めたイーライ・ボーンは、監督のロブ・サヴェッジがレンズの使い方によって観客の抱く印象に効果を与えられることをしっかり理解していることを知り、興奮を覚えたと語る。「ロブも私も、カメラワークとレンズの使い方のニュアンスに強い興味を持っています。彼は生粋の映画オタクです。様々な映画の照明とかカメラレンズとか画面構成とかの資料用の写真が500枚以上入ったフォルダを持っています」とこだわりを明かしている。

さらに「柔らかい光は人や物体に当てると素晴らしい見た目になりますが、それをコントロールするのは得てして難しいものです。なぜなら、光というのは柔らかくした途端に様々な方向にこぼれ出てしまうものだからです。レンブラントの絵画が見ていて心地良いのは、複数の人間を光ひとつで適切な横からのアングルで照らしているからです。それを実写でやるのはかなり難しいのですが、それでも最近は容易になりつつあります」と語った。照明テクノロジーの進化により革命を起こしたとされるバッテリー式のLEDユニットにより、「とてもシンプルに、そして画に害を及ぼすことなく、フレームに絵を描くことができるようになりました」と語る通り、印象的な照明が効果的な映像となっている。

映像内では、暗闇に無数に並ぶキャンドルの灯りが、セイディと不気味な女性をかすかに照らす。その女性は、「ブギーマンは子どものマネをするように声を出し、獲物をいたぶって怯えさせ、その家に永遠に居ついてしまう」となぜかブギーマンについて詳しく知っている様子。静かな声のトーンとは裏腹に、いまにも暗闇からなにかが飛びだしてきそうな気配に思わず息が詰まるような映像だ。


サヴェッジ監督と撮影監督のボーンがこだわった暗闇における光の使い方はどのような恐怖を生み出すのだろうか?本作の公開を楽しみに待ちたい。

文/鈴木レイヤ


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