山崎賢人、大沢たかおの言葉に大号泣「楽しく生きて、“すげえ奴”になりたい」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山崎賢人、大沢たかおの言葉に大号泣「楽しく生きて、“すげえ奴”になりたい」

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山崎賢人、大沢たかおの言葉に大号泣「楽しく生きて、“すげえ奴”になりたい」

原泰久の人気漫画を実写化した映画シリーズ最新作『キングダム 運命の炎』(公開中)の“天下の大ヒット御礼舞台挨拶”が9日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、山崎賢人と大沢たかおが登壇し、シリーズを重ねるごとにパワーアップするシリーズの制作裏話などを語った。

【写真を見る】信が王騎に憧れるように、大沢たかおに憧れの視線を送る山崎賢人
【写真を見る】信が王騎に憧れるように、大沢たかおに憧れの視線を送る山崎賢人

シリーズ第3弾となる本作では、原作でも人気の高い「紫夏編」と「馬陽の戦い」のエピソードが描かれている。7月28日の公開から8月8日までの12日間で観客動員数は171万人、興行収入は24.6億円を突破する大ヒットとなっている。

天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年、信役の山崎は「1作目の頃から、天下の大将軍になるという信の夢に自分を重ねていました」と振り返り、秦軍の総大将、王騎役の大沢について「大沢さんの王騎は『キングダム』という作品においてはとても大きい(存在)」と話し、役としても、役者としても、いち人間としても大沢の存在が山崎自身に大きな影響を与えていたことを明かし、感謝を伝えていた。

大沢への憧れを熱く語った
大沢への憧れを熱く語った

王騎役について大沢は「ほぼ妖怪。どんな風に演じればいいのか、いろいろと考えました」とオファー時を振り返り、「そもそもなんで僕に声がかかったのか。時間をもらって考えた記憶があります」と懐かしそうに語った。1作目が2人にとっての初共演。山崎は大沢の第一印象を「王騎の姿でしか会ってなかったから、『すっげー!』ってなりました。本当に信と同じ反応です」とニッコリ。シリーズが進むにつれて、信と王騎のように大沢との距離も近づいたと、うれしそうに話した山崎は「お芝居をするときには、言葉はなくても王騎を演じる大沢さんからたくさんのものを受け取っていました」と微笑んだ。

山崎の第一印象、初対面のエピソードも披露
山崎の第一印象、初対面のエピソードも披露

「山崎くんと最初に会ったのは中国でした」と明かした大沢は「彼がパスポートを忘れて予定がいろいろと変わって(笑)。なんという主演だろうというのが第一印象でした」と暴露。苦笑いする山崎の顔をまじまじと見つめ、「現場に現れたら、ものすごく細くて。いまも小顔だけどもっと顔が小さくて痩せ細っていて、この作品に勝負をかけている俳優さんというのを感じました」としみじみ。「それからは会うたびに男っぽくなり、目つきも鋭くなり、体も筋肉質になって。成長したなと王騎が信を見守るような感覚でいます」とこちらも劇中の役と関係性に重ねたエピソードを披露していた。

プロデューサー陣からのメッセージにはおなじみのポーズで感謝!
プロデューサー陣からのメッセージにはおなじみのポーズで感謝!

プロデューサー陣からのサプライズメッセージで「怪我をしようが疲れていようが、心配をかけまいと明るく撮影現場に来てくれたことに、どれだけ救われたか」と労われ、「うれしい」を連発する山崎。大沢が「2018年に初めて彼と会いました。最初はとても不安だったと思います。周りには大御所もいるし、『俺が、俺が』と前に出てくるチームなので」とチームの様子を解説。「そんななか、彼は愚直に信を演じてくれました。とにかく徹底的に一本気にやってくれました。そのおかげで『1』がヒットしました。僕もうれしかったし、みんなもうれしかったんです」と語る。

続けて「彼はネットとかも見ちゃうし、いろいろな情報を見る」と山崎のことを話した大沢は「『信が元気すぎないか』とか『一本気すぎないか』みたいなことを言う人もいました。それは評価だから仕方のないことだけど、すごく辛かったと思います。みんなは成功して、自分だけ…と抱えてやっていました」と山崎の気持ちに寄り添う。

「どうしよう、涙止まらない」と涙を拭う山崎
「どうしよう、涙止まらない」と涙を拭う山崎

コロナ禍に入り、2作目の撮影までそんな心情を抱えたまま過ごしたであろうと推察した大沢の「(その気持ちを)誰にも言えずに一人で抱えていたのに、声をかけられなかったのは申し訳なくて、いまも反省しています」という言葉で、山崎の目に涙が。「でも、『2』では急激に躍動した信がいました。気持ちをアクションにぶつけようと切り替えていたんです。山崎くん自身が経験したいろいろな傷や痛みを、自分なりに耐えて、乗り越えて、勝ち取った信、そして『キングダム』という作品なんだと思います。すごくつらかったけれど、乗り越えられてよかったと思います」と山崎の努力を労った。

涙を拭う山崎を優しく見つめる大沢
涙を拭う山崎を優しく見つめる大沢

また、大沢は山崎から食事に誘われても断り、あえて冷たく接していたことも明かす。でもそれはすべて役のため、作品のためだったようで「わざと冷たくしたことは、いまでも反省しています。でも山崎くんはこれほど大きくなり、すばらしい俳優になりました」と大絶賛。作品では山崎といる時間は終わりに近づいているとし「これからも、いろいろな困難を乗り越え『キングダム』を引っ張っていってほしいし、俳優としても大きくなってほしいです」と期待を込めた熱いメッセージを送った。


フォトセッションの様子
フォトセッションの様子

役としても役者としても人間としても大尊敬する大沢からの言葉に、山崎は大号泣。コメントをしようとなんども背筋を伸ばしマイクを持ち直すも、涙は止まる様子はない。溢れる涙を拭い続ける山崎に大沢は「(僕も)自分がこんな発言をするとは思わなくて…。(泣かせてしまうことになり)恥ずかしい思いをさせたかもしれません。申し訳ない…」とお詫びした。たくさん泣いてしまって「恥ずかしい」と照れ笑いした山崎。トーク中に『キングダム』がどんどん大きくなり、チームですごいことができていることに大満足していると明かし、「全力で生きていったらすげえことができるはず。楽しく生きて“すげえ奴”になりたい」と信とリンクするような言葉を口にした山崎はイベント最後に「みんなで熱量を込めて作った作品です。『キングダム』を観てパワーをもらってほしいです!」と力強く呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/タナカシノブ

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

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