二宮和也、ブルーカーペットで歓声を浴び「本物です」とお茶目に挨拶！『アナログ』は「純粋な恋愛ドラマ」

ビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説を、主演に二宮和也、ヒロインに波瑠を迎えて映画化した『アナログ』(10月6日公開)。本作のブルーカーペットイベントが8月28日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、二宮と波瑠をはじめ、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎、板谷由夏、タカハタ秀太監督が登壇した。

手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟(二宮)と、携帯を持たない謎めいた女性、みゆき(波瑠)の恋を描く本作。悟とみゆきは喫茶店で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」という約束をしてかけがえのない時間を過ごすが、悟がプロポーズを決意した当日、みゆきが突然に姿を消してしまう。

この日は、劇場前に映画に登場する海をイメージしたブルーのカーペットが敷かれ、120人のファンが集結。キャスト陣が姿を現すと、大歓声が沸き起こった。二宮は開口一番、「どうも、本物です」と挨拶し、ファンも大爆笑。「お暑いなかお集まりいただき、ありがとうございます。いまだとちょっと変わった設定に思うかもしれませんが、奇をてらっていない、純粋な恋愛ドラマを観ていただければと思います！」と呼びかけた。ファンから「かわいい…！」とうっとりとした声を浴びたのが、ヒロインを担う波瑠だ。「近くてびっくりしています」とファンとの距離が近いイベントを楽しんでいた。

また悟を慕う大阪支社の後輩、島田紘也役を演じる藤原は「本当にステキな作品」と切り出し、「僕自身、二宮くんと初めての共演で、僕と二宮くんのシーンもありますので、そちらもぜひ注目していただけたらなと思います」と初共演を喜び、大きな拍手を浴びた。そして悟(二宮)の小学生以来の友人で、良き相談相手でもある高木淳一役を演じた桐谷は、「せつなくも心がすっとする映画に仕上がっています。ご堪能ください」とコメント。

同じく小学生以来の友人で、高木とともに悟の恋の行く末を見守る山下良雄役の浜野は、波瑠と板谷に挟まれた立ち位置となり、「悪意のある並びだと思うんです。きれいときれいに挟まれて…」と恐縮しながら、「この映画は本当にニノがすごい、波瑠がすごいので、それに尽きると思うんですが、楽しんで帰ってください」と笑顔を見せた。みゆき(波瑠)の姉である香津美役の板谷は「すごく温かな気持ちになる。優しい映画」と語るなど、それぞれが完成作に自信をのぞかせていた。

取材・文/成田おり枝