イ・ジョンジェ、監督デビュー作『ハント』で3年半ぶりの来日!「日本での撮影予定もあった」と告白
Netflixオリジナルドラマ「イカゲーム」の主演を務め、一躍トップスターとなったイ・ジョンジェが初監督作『ハント』(9月29日公開)を引っさげて来日し、記者会見を行った。
監督デビュー作となった本作の脚本作りには、4年の月日を費やした。シナリオを書いている段階から、国際映画祭への出品を視野に入れていたという。その理由については「映画を通して伝えたかったテーマやメッセージが韓国だけでなく、世界中の様々な人たちに届いて欲しいと思ったから」なのだそう。「映画で描いているテーマは、誤ったイデオロギー。悩み、考えながら作り上げていきました」と制作を振り返ったジョンジェは、「カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭など海外の映画祭に招待されたことにより、多くの方と触れ合うことができました」と満足そうな表情を浮かべ、映画を観た多くの人たちへ、伝えたかったストーリーを届けることができたと実感したと笑顔を見せていた。
ジョンジェは盟友チョン・ウソンと共に、W主演も務めている。ウソンの起用理由については「初共演した映画『太陽はない』がいい思い出になっています。またいつか一緒に映画をやりたいと、ずっと話していました」と説明。これまでも共演用のシナリオをもらったり、共同で開発したりもしたけれど、なかなかうまくいかなったそう。これ以上(再共演)が遅くならないうちにという想いで、本作でウソンをキャスティングしたという。
親しい関係で、同じ役者だからこそ、監督という立場で接することに難しさを感じたこともあったようで、「もう1回撮影しましょう、というだけでもどこか躊躇してしまう自分がいて。初日の撮影に感じたぎこちなさを解消するために、脚本を作るうえでどのような想いがあったのか、表現やテンポはどのようにしたいのかを十分に説明しました」と打開策に触れ、「説明を理解し、快く受け止めてくれ、本当に助けてもらいました」と充実の表情を浮かべていた。
記者からは2人が演じた役はどちらが演じてもおもしろそうという声も飛び出した。現在の配役にした理由については、「ウソンさんはユーモアがあり、すごくいいイメージを持たれている方。その魅力を最大限に引き出し、表現したいという気持ちがありました」と、普段のウソンのイメージを大切にしたと解説。「もちろん、2人の役を入れ替えることもできたけれど、本来持っている姿にもっとも似合うキャスティングになっていると思います!」とアピール。
ジェダイ・マスターを演じる「スター・ウォーズ」シリーズの前日譚を描く新ドラマ「The Acolyte」の撮影はすでに終了しているが、「イカゲーム」シーズン2の撮影がスタートし、超多忙ななかでの来日を果たしたジョンジェ。すべてが同時進行でセリフを覚え、身体も鍛え、役作りについても考えなければいけない目まぐるしい日々を過ごしているという。作品が完成すれば、プロモーションが始まり、そのころにはまた別の作品の撮影が始まっているかも知れず…忙しさが延々と終わっていない状況としながらも「個人的にはうれしいことだと思っています。こんな時こそ体調管理をしなきゃ!と思っています」とキリッとした表情で語った。