菅田将暉、松下洸平は『ミステリと言う勿れ』撮影現場の「ひまわりでした」ムードメーカーぶりに太鼓判!
累計発行部数1800万部を突破する田村由美による大人気漫画を原作とし、2022年にフジテレビ月曜9時枠で放送された連続ドラマの劇場版『ミステリと言う勿れ』(9月15日公開)の完成披露舞台挨拶が8月31日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、菅田将暉、柴咲コウ、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、永山瑛太、そして松山博昭監督の豪華メンバーがズラリと登壇した。
本作は天然パーマがトレードマークで、友だちも彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生の久能整(菅田)が、時に優しく、時に鋭い魔法のようなおしゃべりで、いつの間にか登場人物たちの悩みや、事件の謎までも解いてしまう新感覚ミステリー。劇場版では、広島を訪れた整が、遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家の遺産相続争い事件に巻き込まれる、原作でも人気のエピソード“広島編”が描かれる。
上映後の会場からの大歓声に迎えられて登場した菅田は、「ドラマを観てくださったおかげで、映画ができたなと、本当に感謝しております」と感無量の面持ち。「同じように映画も愛してもらえるよう、願っています」と心を込めた。「ここ(広島編)をやらないと終われないなという気持ちもあった」とも明かした菅田だが、完成作の試写では、菅田の前の席に原作者の田村が座っていたという。「僕は自分が出ている作品なので、良し悪しもわからない。不安でいっぱいなんです。でも終わった瞬間に、先生が後ろを振り向いてパチパチパチとしてくださった。安心しました」と原作者からの反応を喜んでいた。
この日は司会を務めたフジテレビの軽部真一アナウンサーが、松下を紹介する際に「松下幸之助さんです」と呼び間違えてしまうひと幕もあった。これには会場も大爆笑で、菅田は「松下幸之助さん、どうぞよろしくお願いします」と悪ノリ。大笑いした松下は「軽部さん、珍しい!」と軽部のミスをフォローしながら、「興味深い役をいただきまして、僕自身も演じていて楽しかったです。現場でも多くのことを学ばせていただきました。ドラマ版が大好きで観ていたので、この作品の一部になれたことを心からうれしく思います。松下洸平でした!」と気を取り直して、しっかりと挨拶した。
菅田と松下が息ぴったりの様子を見せた場面となったが、現場では松下がムードメーカーとなった様子。軽部アナが「スタッフから、松下さんは現場の太陽、ひまわりのような存在だったと聞いています。周りを明るくしたのが、松下さんだったそうです」と話を向けると、菅田も「ひまわりでしたよ」と同調。松下は「皆さんと一緒にお芝居をするのが楽しくて、テンションがあがってしまいました。いつの間にかくだらない話もするようになっていって、そういう会話に柴咲さんを巻き込んでしまった」と反省していたが、柴咲は「楽しかったです!」と笑顔を見せていた。
すると町田も「めちゃめちゃ楽しかった」と充実感をにじませるなど、雰囲気のとてもいい現場だったと声をそろえた。町田によると、撮影の合間には萩原がダチョウの話をしたり、動物に関するクイズを出題していたそう。萩原は「ダチョウは身体能力が高くて、調べれば調べるほどおもしろい生態をしている。ちょうど撮影時期にすごく(ダチョウに)ハマっていたので、なんとか皆さんに知ってほしいなと思って話し始めてみたら、意外と盛り上がっちゃって。話すところまで話したら、この作品の取材では、現場でのエピソードでダチョウの話しか出てこない」と苦笑いを見せていた。
取材・文/成田おり枝