ベン・アフレック＆ロバート・ロドリゲス『ドミノ』多重構造の世界観に圧倒される予告編

ベン・アフレックとロバート・ロドリゲス監督とのタッグ作で、全米公開時には、挑戦的なストーリーと革新的な映像で一気に話題をさらった映画『ドミノ』が10月27日(金)より公開される。このたび、本作の日本版予告編が解禁された。

次々にはまっていくどんでん返しのドミノの連鎖。ラストに待ち受けるのは、想像の3周先を行く驚愕の展開。本作は、観れば必ずもう一度観たくなるというアンリアル・エンタテインメント超大作となっている。

解禁された予告編は、公園で遊ぶ少女を俯瞰でで映したのち「何も信じるな」「【音も】」「【声も】」「【見るものすべて】」という意味深なメッセージが畳みかけられ、アフレックが演じる刑事ダニー・ロークが、突然姿を消した最愛の娘を探して公園の周囲を見渡す姿が映し出されたあと、ロークの瞳にフォーカスしていく。

娘が行方不明になり、心身のバランスを崩しながらも仕事に復帰していたロークのもとに、銀行強盗のタレコミが入る。「犯人の目標は？」、「貸金庫の23番」という情報をもとに現場に急行したロークが貸金庫を開けると、そこには行方不明になった娘の写真が一枚残されていた。屋外ではトラックが車をなぎ倒しながら横転し、ウィリアム・フィクナーが演じる怪しげな男が登場。2人の警官を伴ったロークが、男を屋上に追いやり「娘はどこだ？」と問い詰めると、男は「犯人は彼では？」と意味不明な言葉を発する。すると、2人の警官は暗示をかけられたように銃口をロークに向ける。一体なにが起こったのか。呆然とするロークに、男は「2人を責めるな、刑事さん」という言葉を残して屋上から飛び降りて姿を消す。

突然現れた“絶対に捕まらない男”が、娘の行方を知っていると直感したロークは、捜査線上で出会った占い師ダイアナ(アリシー・ブラガ)に「奴は何者だ？目的は？」と問いかける。男の秘密を知るダイアナは「彼は脳をハッキングしてる。その力で世界を作り変えようとしてるの」と衝撃的な言葉を口にする。「知りたいんだ。なぜ俺と娘が？」。娘の失踪の鍵を握る“絶対に捕まらない男”を追うロークは、やがて現実と見紛う「世界」へと踏み込んでいく。

ロドリゲス監督が生みだした想像を超える「世界」で繰り広げられる大迫力のカーアクション、部屋一面に並べられたドミノが次々と倒れていく映像に、「これは現実じゃない！」というダイアナの叫びが重なり、天と地がねじ曲がった中を列車が走る驚愕の映像がインサートされる。さらに、拘束され叫ぶ少女、崩壊し次々と崩れ落ちる建物、不敵な表情で火を灯す“絶対に捕まらない男”の姿が畳みかけられ、「パパ、目を閉じて」という娘の声で映像は締めくくられる。

圧倒的な映像体験と謎が謎を呼ぶストーリーへの期待が高まる『ドミノ』。「想像は必ず覆される」という挑戦的な映画『ドミノ』に乞うご期待。

文/山崎伸子