小栗旬の見事な演じ分け!やる気のない侍も内向的な教師役もハマる
数多くのヒット作で主演を務めてきた俳優の小栗旬が、メインキャストとして出演している2作品がこの夏をにぎわせている。現在、上映中のアクション・コメディ『銀魂』と、7月28日(金)に公開される青春物語『君の膵臓をたべたい』だ。それぞれ全く違う印象の役どころで魅せる、小栗のギャップに注目!
まずは、「週刊少年ジャンプ」の看板コミックを実写映画化した『銀魂』から。宇宙船によって鎖国を解かれたパラレルワールドの江戸というシュールな世界観のなかで、パロディを盛り込んだ爆笑ギャクと、シリアスモードの剣劇バトルが描かれる本作。小栗が演じる主人公・坂田銀時は、普段は怠け者だが、いざという時は熱い侍魂を発揮する万事屋の店主だ。
「俺のチョコレートパフェが潰れちまったじゃねーか!」、「にゃあにゃあ、やかましいんだよ。発情期ですか?」などと、独特な調子でまくしたてる一方で、討幕を目論む鬼兵隊リーダー・高杉晋助(堂本剛)との決闘では、俊敏かつアクロバティックなチャンバラ・アクションを披露する。ちょっと抜けたところもあるけど、強くて頼れるヒーローになりきっている小栗が痛快!
続いて2作目は、刺激的なタイトルとは裏腹に“泣ける小説”として大いに話題となった同名小説を映像化した『君の膵臓をたべたい』だ。膵臓に重い病気を持つ女子高生・桜良と、彼女の病気を唯一知るクラスメイトの“僕”の儚くも美しい心の交流がつづられる。小栗は原作には登場しない、母校で教師となった12年後の“僕”役で、物語の重要な役割を果たす。
大人になっても内向的で人付き合いは苦手なままだが、誠実で思慮深い性格の“僕”が、高校時代の自分を振り返っていく。桜良と過ごした思い出の図書館や、彼女の闘病日記に想いをはせ、静かに涙する姿が胸に迫る。
2作品で正反対のキャラクターを演じ分けた小栗旬。これまで『ルパン三世』(14)や『クローズZERO』(07)、「花より男子」シリーズなどで、多種多様な役柄に挑戦し、経験を積んだ彼だからこそ、どんな役でも魅力的に表現できるのだろう。今夏、この2作品を両方観て、小栗のギャップを楽しんでみては?【トライワークス】