“次世代のタランティーノ”が放つポップでダークな快作『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』予告編|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
“次世代のタランティーノ”が放つポップでダークな快作『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』予告編

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“次世代のタランティーノ”が放つポップでダークな快作『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』予告編

“次世代のタランティーノ”と呼び声が高いアナ・リリ・アミリプール監督最新作『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』が11月17日(金)より日本公開されることが決定。あわせて本作の日本版予告編とポスタービジュアル、監督からのコメントも解禁された。

アミリプール監督は、長編監督デビュー作『ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~』(14)がサンダンス映画祭をはじめ世界各地の映画祭で絶賛され、続く2作目の『マッドタウン』(16)はヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、世界中から高い評価を得ている映像作家だ。本作でもオリジナル脚本を自ら手掛け、第78回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された。

本作で、謎の少女「モナ・リザ」をある計画に引き込むシングルマザーのダンサー役に、『あの頃ペニー・レインと』(00)のケイト・ハドソン、モナ・リザを演じるのは、『バーニング 劇場版』(18)でデビュー後、数多くの話題作に出演し、本作でハリウッドデビューをはたす注目の韓国人俳優チョン・ジョンソ。2人を追いかける巡査ハロルドには、人気コメディシリーズ「ジ・オフィス」のクレイグ・ロビンソン、モナ・リザに恋する自称DJのファズには、『デッドプール』(16)のエド・スクラインが扮する。撮影には、『ミッドサマー』(19)のアリ・アスター監督作でお馴染みの名カメラマン、パヴェウ・ポゴジェルスキが参加し、不穏な月が微笑むネオンカラーの街を舞台にポップでダークなおとぎ話を作り上げた。

解禁された予告編は、「全警官へ、1人の少女が精神病院から逃走」という緊急警報が鳴り響くなか、隔離室から少女が逃げだすシーンから始まる。少女の名は、モナ・リザ・リー、通称「モナ・リザ」。スーパーパワーで人を操る姿が映しだされたかと思いきや、まるで子どものようにピュアな表情や無邪気にふるまうモナ・リザの様子もうかがえる。「自由になるんだ。力を抜いて解き放つんだ」という台詞とともに、予測不可能な展開が次々と繰り広げられる疾走感あふれる映像に仕上がった。また、同時解禁されたポスタービジュアルは、なにかを見上げるモナ・リザと、その背後にある赤い月“ブラッドムーン”が印象的なデザインとなっている。はたして、彼女はいったい何者なのか?

イラン系アメリカ人のアミリプール監督は、本作のアイディアが生まれた経緯について「アメリカで育った私は、よそ者であることを常に自覚していた。本当の居場所はどこかといつも考え、そんな時に力を与えてくれたのは、ファンタジー映画に登場するヒーローだった」とコメント。続けて「彼らを見ると自分の存在を理解してくれていると感じ、自由を求める気持ちがさらに強くなる。そんなヒーローを描きたいと思い、モナ・リザというパワフルで超自然的な能力を持つキャラクターが生まれた」と、自らの幼少期の経験が大きく影響していることを明かした。


世界的に高い評価を得ている新進気鋭の監督が描く、ビジュアル、音楽、カルチャーとすべてが独特の世界観にあふれた新感覚ムービー『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』に乞うご期待。

文/山崎伸子

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