これがホントの魔女映画!?全米を騒然とさせた悪夢のようなダーク・ファンタジーが日本上陸
連日、全国各地で記録的な暑さとなっている日本列島に身の毛もよだつ恐怖映画が上陸!7月22日(土)公開の『ウィッチ』は、タイトルそのものずばり“魔女”をモチーフにした異色のファンタジーホラーだ。17世紀のアメリカ北東部を舞台に、荒地に移り住んだ家族が心の闇をむき出しにして狂気へと陥っていく姿をつづる。
1630年、アメリカ・ニューイングランド。信仰心ゆえに村を追われたウィリアムとキャサリンは、5人の子供と共に森の近くの荒地へやってくる。ある日、赤ん坊のサムが何者かに連れ去られ行方不明となる事件が発生。悲しみにくれる家族だったが、ウィリアムは美しく成長した愛娘トマシンが魔女ではないかと疑い始める。彼の疑心暗鬼はやがて家族を巻き込み、一家は狂気の世界に足を踏み入れていく…。
近世の魔女伝説を悪夢のような色調で描いた本作。赤ん坊の行方がわからなくなった悲しみから狂気へと転じ、家族が娘のトマシンへ疑いの目を向けていく様子を、不穏な映像でとらえて観る者を引き込んでいく。まるでグリム童話のダークな部分を垣間見ているような背筋も凍る恐怖に包まれる。
映画『ウィッチ』でメガホンをとったのは、“ハリウッドで最も期待される新人監督”と称されるロバート・エガース。本作でクエンティン・タランティーノや『ラ・ラ・ランド』(16)のデイミアン・チャゼル監督を輩出したサンダンス映画祭で監督賞を受賞し、次回作では『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)のリメイク作の監督に大抜擢されている。また美少女トマシンを演じたアニャ・テイラー=ジョイは本作で見せた演技が高い評価を得て、M・ナイト・シャマラン監督『スプリット』(17)のヒロイン役をゲットし、一気にメジャー女優の仲間入りを果たすなど、映画ファンには見逃せないポイントも満載だ。
新鋭監督が描き出した人間の狂気に誰もが恐怖する『ウィッチ』。暑い夏に怖~い映画でヒンヤリ納涼体験をしてみては?【トライワークス】