“映画監督"YOSHIKIが語る、「UNDER THE SKY」に込めた意味と亡きメンバーたちの遺志「やはり僕の原点はX JAPAN」
「どんな困難も乗り越えていけるというメッセージを全世界に届けよう」という呼びかけに世界屈指のアーティストたちが賛同し、YOSHIKI自らが初めて映画作品の監督を務めた『YOSHIKI:UNDER THE SKY』(公開中)。コロナ禍という未曾有の事態に直面し、アーティストたちが思うように音楽活動ができず、ファンとの交流もできない状況のなかで制作された本作。プロジェクトの発起人であるYOSHIKIは、本作にどのような想いを込めたのだろうか?作品づくりの裏側や“映画”に対する考え、アーティストとしての今後の展望などを話してもらった。
「僕らは生きている限り空の下にいるのだから、諦めてはいけない」
――“監督”として、作品にどのような関わりかたをしたのでしょうか。
「以前からMVなどのクリエイティブにも深く関わってきましたが、それはあくまでもアーティストという立場からでした。けれど今回は、悩みながらも自分の名前をディレクターとして出すことにしました。撮影チームや編集チーム、作品の構成を組み立てるチームに直接指示を出したり、錚々たる顔ぶれの方たちが集まったプロデューサーチームをまとめたりすることが主で、実際に関わっている度合いでいえば、おそらく皆さんが想像している以上ではないでしょうか」
――コンサルティング・プロデューサーとして、ドキュメンタリー映画『WE ARE X』で監督を務めたスティーヴン・カヤックの名前もありましたね。
「映画の最後に“To Be Continued”と出るように、元々はもっと長い作品になるはずだったんです。ですが映画として公開することにすべてをシフトした際に、約90分の作品になるように思い切って短縮しました。その上で、ドキュメンタリー映画を数多く手掛けて海外の映画祭でも賞を受賞しているスティーヴンにアドバイスをもらうことにしました。彼とは『WE ARE X』で一緒に仕事をして以降もお付き合いがあったので、依頼することにしました」
――タイトルの「UNDER THE SKY」、そして劇中に繰り返し登場する「Never Give Up」。この二つの言葉に込めた意図を教えてください。
「この映画のなかでは、悲しいストーリーが展開しています。僕も昨年、母を亡くしました。でも僕らはまだ空の下にいる。まだ天国には行っておらず、生きている。そんな深い意味が“UNDER THE SKY”には込められています。もう一つの“Never Give Up”という言葉も同様です。
コロナ禍にプロジェクトが始まったということもありますが、人は皆それぞれ生きているなかで、時には諦めたいと思う瞬間があると思います。それは小さいことかもしれないし、人生を諦めるというレベルのこともあるかもしれません。でも僕らは生きている限り空の下にいるのだから、諦めてはいけない。映画のなかではところどころにこうしたメッセージがちりばめられています。きっと映画を観たら納得していただけると思いますし、この映画を観たことで、明日からがんばれると思ってもらえたら光栄に思います」
<日程>
・東京ガーデンシアター(日本):10月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)
・ロンドン・ロイヤルアルバートホール(英国):10月13日(金)
・ロサンゼルス・ドルビーシアター(米国):10月20日(金)
・ニューヨーク・カーネギーホール(米国):10月28日(土)
<日程>
・日本公演チケット 一般先着 発売中(国内&海外)
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※詳細は公演概要をご確認ください。
https://jp.yoshiki.net/info/3708/ (日本語)
https://www.yoshiki.net/worldtour2023 (英語)