堀内賢雄『ミュータント・タートルズ』吹替えを絶賛「やったな、息子たち!」土屋神葉&戸谷菊之介&榊原優希が大感激
ポップカルチャーアイコンとして幅広い世代から支持を集める人気シリーズを新たなビジュアルでアニメ映画化した『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(9月22日公開)の日本最速試写会イベントが9月16日にグランドシネマサンシャイン池袋で開催され、土屋神葉(ラファエロ役)、戸谷菊之介(ミケランジェロ役)、榊原優希(ドナテロ役)、堀内賢雄(スプリンター役)が登壇した。
俳優、プロデューサーであるセス・ローゲンと『ソーセージ・パーティー』(16)のエヴァン・ゴールドバーグがプロデュースを務めた本作。子どものころより“危険な存在”である人間から隠れて暮らしてきたタートルズたちが、“普通のティーンエイジャー”として彼らが住む大都市ニューヨークのみんなに愛され、受け入れられたいという願いを叶えるため、新たな友人エイプリルの助けを得つつ謎の犯罪組織との戦いに繰りだす姿を描く。
タートルズの父親的存在であるスプリンター役を演じた堀内は「僕は初代の(タートルズの)レオナルドを演じているんです。また関われたということが、うれしい」としみじみ。劇中ではチーム・タートルズを演じた声優陣が、キャラクターの性格、会話のテンポ感やノリ、そして巻き起こるドラマまでを表現しているが、堀内は「タートルズのメンバーは大変!僕は吹替えの仕事を40年やっていますが、これは大変だなと思いました。ラップもあるし、セリフも被り被り。僕も昔レオナルドをやっていたので練習をするんだけれど、今のこの年齢だとテンポについていけない」と打ち明けつつ、「出来上がったものを観た時に、『やったな、息子たち』と思った。本当に驚きました。僕の観てきたいろいろな吹替えの作品のなかでも、トップ5に入るくらい大変だと思う」と手放しで絶賛。会場から拍手があがるなか、土屋、戸谷、榊原は「うわー!うれしい!」と大喜びだった。
またスプリンターを演じられたことにも感無量の面持ちを見せた堀内は、「僕も年齢を重ねてきますから。こうやって皆さんの成長を目の当たりにするということが、僕としては役的にも、年齢的にも、いい感じだなと自負しているところがある」と自身と重ねられたところもあった様子。海外版のスプリンターはジャッキー・チェンが演じているが、チェンの吹替えを数多く担当してきた石丸博也には「公私共にとてもお世話になった」そうで、堀内は「よくお酒も飲みましたし、芝居の話もいっぱいしました。引退なさるということで、そういう想いも含めて、タートルズも原点に戻っているというところで、すごく感慨深いところがあります。自分にとっても作品に投影できました」と語っていた。
「小さなころから『ミュータント・タートルズ』が大好きで、いまここに立っていることが幸せです!」と挨拶したのがラファエロ役の土屋で、「この景色を見せてあげようと思って」とポケットに小学生のころから遊んでいた同シリーズのおもちゃを忍ばせて登場。「仕事で海外に行って寂しい時にもタートルズが支えてくれた。姉たちも『よく一人でそんなに(タートルズのおもちゃで)遊べるな』と思いながら、見ていたと思います」と笑顔を見せた。
ミケランジェロ役の戸谷は、映画作品の主要キャストでの出演は今回が初めてのこと。「ミケランジェロとは結構、全部一緒」と目尻を下げ、「パーティーも好きだし、はしゃいだりするのも好きですし、兄弟もいっぱいいるし。ミケランジェロとはつながっています」と役柄に愛情を傾けた。そしてドナテロ役の榊原も「ゲーム、アニメが好きというのは共通点だなと思います。親近感が沸いています」と切りだし、「ドナテロが想像していた以上に、日本のことを知ってくれている。『日本のアニメが大好き』と公言しているんですが、知ってくれている!という喜びがあった」と感激しきり。最後にはタートルズたちが会場に姿を現すひと幕もあり、それぞれがキャラクターとハイタッチしたりと大盛り上がり。会場からも大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝