チ・チャンウクら豪華キャストが来日！アクションノワールの新ドラマ「最悪の悪」イベントをレポート

Disney+の最新韓国アクションノワール「最悪の悪」が、9月27日(水)より独占配信される。今回、ドラマの鍵を握る主役のチ・チャンウク、ウィ・ハジュン、イム・セミが揃って来日。キャスト来日記念イベントが行われた。

キャストたちが明かす、和やかな撮影現場と強い信頼関係。チ・チャンウクは「監督のOKを信じて撮影した」

TOHOシネマズ六本木ヒルズのステージに登場した3人は、詰めかけたファンの大歓声に迎えられて嬉しそうな笑みを浮かべた。チ・チャンウクは「お会いできて嬉しいです」と満足げな表情だ。イム・セミは流暢な日本語で挨拶。キャラクターに入り込んだせいなのか「私はイム・セミ役のイム・セミ…間違えました！ユ・ウィジョン役のイム・セミです！」と可愛らしく間違え、会場を和ませる。

「最悪の悪」は、1990年代の江南が舞台。韓国・中国・日本の麻薬密売トライアングルを捜査すべく、刑事パクジュンモは一大犯罪組織の江南連合に潜入捜査官として送り込まれる。組織のリーダーであるギチョルの信頼を得ていく。ジュンモの妻で麻薬保安官のウィジョンもまた、たった一人危険な任務に立ち向かう夫を助けようと捜査に参加。ジュンモ、ギチョル、ウィジョンの三人の複雑なドラマが交錯していく。

チ・チャンウクは「ハジュン、セミと作品を作ることが出来て本当に楽しい現場でした。素敵な同僚、パートナーとしてたくさんの力をもらいました」と、ドラマの完成に感慨深げだ。「ヒーラー〜最高の恋人〜」「あやしいパートナー〜Destiny Lovers〜」など、ロマンティックな役柄を数多く演じ、ファンを虜にしてきた彼にとって、「最悪の悪」のジュンモ役は新境地だ。撮影については「今思えば楽しかったですが、アクションももちろん、身体的にも精神的にも簡単ではなかったです」と振り返る。

「決して容易い作品ではなかったんですが、現場では監督のことを非常に信じていました。自分の演技に満足したというより、監督のOKサインを信じて撮影をしていました。また、人物の関係に非常に気を配りました。監督と本当にたくさんのことを話しながら一緒に作品を作り上げていきました」。

ウィ・ハジュンもまた、「チ・チャンウク兄さん、イム・セミ姉さんのおかげでたくさん学び、いいエネルギーをもらいました。こんなに幸せな現場があって良いのかと思うくらいです。今も撮影現場が恋しいです」と、撮影現場の雰囲気の良さを口にした。「イカゲーム」「シスターズ」での個性的な演技が忘れがたいウィ・ハジュンは、「最悪の悪」で麻薬カルテル江南連合のリーダーで、暗い影を持つ男ギチョルとしてをカリスマ性溢れる姿を見せる。

「私が考えるギチョルは、非常に冷たくて他人から“この人は何を考えているのだろう？”と思われる人物です。皮肉なことに、曖昧な部分もあります。そうした人間性を表現するために、眼差しや呼吸に気を配りました。初恋の相手ウィジョンに会った時はあくまでも一人の純粋な男性として、ジュンモや連合のメンバーと一緒にいる時にはまた別の顔を見せる。相手によってそれぞれ違う表現ができるように心掛けました」。

イム・セミも「お二人とも今もこんなにかっこいいんですが、撮影中も友人や仲間としてお互いを頼りながら撮影しました。今思い出しても、胸がドキドキします」と楽しかった撮影の日々を思い出すように口を開いた。「女神降臨」や「ショッピング王ルイ」などに出演し、着実に視聴者の支持を獲得してきた。今回、作品プロモーションでの来日は初めてだそうだ。待望の初来日に、ステージに向かって熱烈に手を振るファンも多くいた。

「日本の方々が本当に韓国ドラマと本作を心から歓迎してくださっていて、感動しています。初めて日本に来たのですが、この機会に、私たちにたくさん愛していただけたら幸いです。私もまた、日本へ皆さんに会いに来られるように努力します」と、愛情たっぷりにコメントした。

チ・チャンウクの大ファン島崎遥香&韓ドラフリーク斎藤司が登場！ジェスチャーゲームで大盛り上がり

するとここで、元AKB48の島崎遥香と、お笑い芸人トレンディエンジェル斎藤司が特別ゲストとして登壇した。チ・チャンウクの大ファンという島崎遥香は、ファンミーティングでもらったというポストカードを持参して登場。

「チ・チャンウクさんの好きなところは顔！あとアクションをしているところがとてもかっこいいです」と大興奮。チ・チャンウクの近くに行けるようウィ・ハジュンが優しく促すも、恥ずかしいのか「アニ…（韓国語で“いいえ”）」と拒否し、「好き過ぎて目が合わせられないんです！」と“ガチオタ”ぶりを披露した。

日本の芸能界随一の韓国ドラマ好きで、BTSのJ-HOPEとも交流がある斎藤は、まるで江南連合のチンピラを思わせるファッションを着こなし、気合い十分。ギャグでチ・チャンウクの弾ける笑顔も引き出すなど、会場を大いに盛り上げた。

その後、潜入捜査官VS犯罪組織というストーリーにちなみ、テーマに合ったポーズを全員で揃えるスペシャルゲームがスタート。相手がどんなポーズを連想するか心を読むのが鍵となる。お決まりのようにことことごとく外すトレンディエンジェル斎藤に、ゲストの三人は爆笑して嬉しそうだった。最後にはファンも撮影OKというフォトタイムも設けられるなど、幸福なムードに包まれた時間となった。

取材・文/荒井　南