最終話がまもなく配信!「スター・ウォーズ:アソーカ」は“日本文化へのリスペクト”に注目
「マンダロリアン」や「キャシアン・アンドー」など、正史とつながる数々の物語を送りだしている「スター・ウォーズ」の実写オリジナルドラマシリーズ。その最新作「スター・ウォーズ:アソーカ」の最終話が、いよいよ10月4日(水)よりディズニープラスにて独占配信される。そんな本作で日本のファンからひときわ注目を集めているのは、随所に散りばめられた日本文化からの影響。そこで本稿では、これまで劇中に登場した日本文化へのリスペクトの一部を紹介していこう。
※以降、第6話までのストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
生みの親であるジョージ・ルーカスが大の黒澤明作品ファンであったことから、多くの作品において日本文化や日本の作品からの影響が見受けられる「スター・ウォーズ」シリーズ。特に本作では、ルーカスの一番弟子として最も厚い信頼が置かれているデイブ・フィローニが製作総指揮を担当しているとあって、“日本文化へのリスペクト”は盛りだくさん。第4話で監督を務めたピーター・ラムジーは「黒澤明はデイブや私たちにとって大きな物差しとなっており、侍の神秘性やその多くは明らかにエピソードのなかに含まれています」と証言している。
実際に劇中では、かつて師弟関係にあったアソーカ(ロザリオ・ドーソン)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)のライトセーバーでの一騎打ちなど、殺陣を思わせるようなアクションシーンが。また、第6話で実写初登場となったスローン大提督(ラース・ミケルセン)の側近として、顔が金で覆われたイノック隊長が登場したが、このマスクや身体には“金継ぎ”のような技法が施されている。さらにサビーヌ・レンがエズラ・ブリッジャーを探しに行くシーンでは、赤い甲冑のようなものを着た流浪民の姿も。
こうした日本を感じさせる要素の数々に、SNSなどでは「『アソーカ』に感じる日本がいい」という声や「殺陣や衣装デザインが日本の時代劇ですかってくらい日本色が強いなあ。毎週、監督の日本愛が感じられてとてもうれしくなる」など話題沸騰。ここで挙げた以外にもまだまだ隠れているであろう日本文化からの影響を探してながら、「スター・ウォーズ」に新たな歴史を刻む本作をたっぷりと堪能してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬